首都、マドリードからおよそ30km 離れたところにあるアルカラ・デ・エナーレスへ、マドリードに滞在中に訪問してみたいという方がたくさんいらっしゃると思います。遠いスペインまで出かけるのだからやっぱり一番よい時期に行きたいと誰でも考えますよね。では一番行ってよかったっと思える時期はいつなのかを今日の扉ではお話しましょう。

 

アスカラ・デ・エナーレスとドン・キホーテ

もうずいぶん前になりますが、松本幸四郎さん主演の「ラマンチャの男」というミュージカルがはやりましたよね。ラマンチャの男とはドン・キホーテのこと。「ドン・キホーテ」はスペイン人-ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドゥラが 16 世紀に発表した上巻・下巻からなる長編小説ですが、スペイン文学史上だけでなく、世界文学史上でももっとも優れた作品のひとつとされ、2013年に英国紙ガーディアンが発表した「世界ノンフィクション文学作品100選」にも選ばれています。また Wikipediaによると、翻訳された外国語の数は「聖書」についで2番目に多い書物だそうで、シェークスピア作品よりも多いとは驚きです。

アルカラ・デ・エナーレスの大学と歴史地区全体がユネスコ世界遺産に登録されていることからもわかるとおり、観光都市でありかつ世界中のスペイン語を学ぶ学生の留学先として常に外国人でにぎわう街ではありますが、観光地区そのものはそれほど大きくもなく、バルセロナのような派手さもない街です。訪れる人が自主的にこの街について事前知識を仕入れていないとよさがわからないという、いかにもおのぼりさんお断り的な歴史ある街の誇りが見え隠れします。

そんな少し地味だけれども歴史あるアルカラがスペイン国内外の訪問客で賑わい活気に溢れかえる時が年に一度あります。

 

エル・キホーテマーケットを狙え

エル・キホーテとは「ラマンチャの男=ドン・キホーテ」のこととは前述した通り。「エル・キホーテ マーケット」はアルカラ・デ・エナーレスで年に一度開催される大規模な青空マーケットのことで、別名セルバンテスマーケットと呼ばれています。中世スタイルマーケットはスペインのあちこちで年中開催されるイベントのひとつで、これについてはまた別の機会に改めて触れるとして、今回はセルバンテスマーケットに接近してみようと思います。

青空マーケットという表現をここでは使いましたが、イメージは日本で言う蚤の市に近いかもしれません。中世をテーマとしたマーケットとしてはヨーロッパ最大規模ともいわれていて、マーケット開催時期は国内外からの訪問者で溢れかえります。今年は連日の雨にも関わらず4万人以上の人々が訪れ大変な賑わいぶり。しっとりした静かな観光地もよいですが、やはり人々の活気溢れる空間というものは異文化のエネルギーを体感できる旅の醍醐味の一つ。アルカラ・デ・エナレスの観光を訪れる一番よい時期はこのマーケットが開催されてる期間が一押しです。

 

いつがセルバンテスマーケットの時期なの?

毎年10月に開催されますが、2014年は10月8日~12日の5日間でした。

 

セルバンテスマーケットってどんなもの?

出店者は中世の服装に身を包み、古いテント風の屋台は木、荒布、藁などで飾られ雰囲気抜群。ハーブ専門店、ハーブティー専門店、キャンディー専門伝、パン屋、ケーキ屋、バーベキュー専門店、銀細工専門店、装飾店、洋服屋、木製玩具専門店、革製品専門店etc・・・その大部分が専門の職人によって作られた製品、天然素材の製品ばかりでとっても珍しいですし、なによりもここで売っているものは普通の観光ルートの土産店や街中のお店では見つけられない貴重なものばかり。小さな赤ちゃんから大人までここぞとばかりに野外イベントを楽しむスペイン人がなんと多いことか。こういったところを訪れると、スペイン人がいかに屋外で時間をすごすことが好きで、小さなころからそれを体感してきていることがとてもよくわかります。

 

キホーテマーケット セルバンテス広場

キホーテマーケット セルバンテス広場

 

マーケットを楽しむ上での注意ポイント。

あれもおいしそう、これも食べたい。このピアスかわいいな。このネックレスおもしろい。この皮のかばん似合うんじゃない?などなど、ひとつひとつのお店に足を止めながらじっくり見ながら歩いていても、見切れない数の出店数。キッズサービスも満点で子連れだって一日中楽しめちゃいます。日本では絶対に見られない子供用木製回転プランコ、木製観覧車、バイキング、ポニーやロバさんのお散歩、珍鳥とのふれあいゾーンなどがあったりして、予算を多めに見てきても、足りなーい!ということになりますからご注意。
Alcara Mercadillo 2

 

もうひとつ、マーケットで楽しく過ごすための注意点。それはお腹をすかせ来てしまった場合、おいしそうなお店があってもまずは軽く一周してみること。食べ物屋さんが本当にたくさんあるのであれもこれも食べて見たくなるでしょうし、なんといっても値段が店によってとてもばらばら。言葉に不安を感じる方が多いでしょうから、店先に黒板でメニューと料金を掲げているお店を選ぶことをお奨めします。それからテーブル、椅子席がしっかり確保されているお店はべらぼうに高いからできるだけ避けたほうが無難です。日本のお祭り同様立ち食い、食べ歩きを楽しんでみてくださいね。

 

アルカラ・デ・エナーレスへのアクセス

最後にアルカラまでのアクセスですが、マドリード市内のスペイン国鉄(Renfe)-アトーチャ駅からグアダラハラ(Guadalajara)行きまたはアルカラ・デ・エナレス行き近郊路線列車(セルカニア/Cercania)に乗ること約45分。アルカラ駅に改札はひとつだけです。前方左方向に線路を渡るための歩道橋が見える出口からでてすぐ右手に道がずっと伸びています。その道なりにまっすぐ進むこと5分ほどで大きなドン・キホーテの像が建つロータリーにぶつかります。この交差点を渡り更に1分ほどで右手にお店が並ぶ細めの道路が始まります。そこを右手に入っていくともうすぐ旧市街です。アルカラ大学のキャンパスやセルバンテス広場を中心とする旧市街は進行方向左側に広がっています。駅から立ち止まらずに歩くことおよそ10分ほど。マドリードの地下鉄の駅-Avenida de America(アベニダ・デ・アメリカ)からも直通バス(Alsa社)がでていますが、列車のほうが降りてから迷いにくいのでお奨めです。

 

最後まで読んでいただき有難うございました。

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