スペイン国内 9月のライアンエアー職員による空港ストライキの影響 まとめ

 

7月、8月はスペイン国内民族大移動の月。

今での国民の大部分の労働者が7月、8月に2週間~3週間の夏休みをとる傾向は続いています。それに伴って、毎年この時期になるとテレビのニュースで話題になるのが、規制ラッシュと公共・民間交通機関のストライキ。利用者も乗車券、航空券を購入している限り利用する権利がありますが、利用者が最も多い時期を狙ってストライキはそんな利用者の気持ちより、働く側の「最低限の労働環境と賃金補償を要求する権利」を主張して予定されるもの。休暇から仕事に戻る人にとっては利用日がストライキに当たってしまっては大迷惑、だけれどの、ストライキを起こす人の気持ちもわかります・・・という、なんとも複雑な状況になるのもこの時期。

 

そして、日本語のニュース-スカイバジェット-でも取り上げられていましたが、欧州のローコストキャリア、ライアンエアー(Ryanair)が、スペイン発着便を大幅に削減すると発表した波紋を受けて、ライアンエアー職員がストライキを行なうと発表しました。

ライアンエアーは2002年にジローナ(カタルーニャ)とドイツのフランクフルト・アム・マイン線を就航させて以来、スペイン発着のフライトの16%を占め、スペイン国内だけで2万8千人の雇用を生み出してきました。

外国旅行は夢のまた夢に近かった低所得のスペイン国民にとって、こういったローコストキャリアの出現は、まさに夢の外国旅行を夢を実現させるのにはなくてはならない存在となりました。ところがそんな相思相愛、愛蜜な関係のように見えたスペイン国民とライアンエアー経営者の関係は、市民が思っているほど美しく永遠のものではなかった・・・といきなり手のひらを返されたのがこの「ライアンエアーのジローナ線、カナリア線の撤退」のニュース。

さすがに気になって調べてみると、ライアンエアーをジローナに飛ばさせるために、カタルーニャ政府は毎年4億円以上(3,5百万€)の州政府からの補助金をライアンエアーに払い続けてきたという事実の背景の裏に、ライアンエアは自社の経営状況を改善するために、さらにもっと良い経済条件を提示する空港を探して交渉を開始するという事実関係が分かりました。

人が動くということが、どれだけ経済に影響を与えるのか。

さて、ジローナとカナリアスから撤退することを発表したライアンエアーは、それに伴って500人以上もの職員の人員整理をする方針だとも公表しています。それを受けてライアンエアの職員がその方針を撤回させることを要求するために、9月にストライキに入ります。

 

現在公表されているストライキ情報は以下です。(情報源はスペイン語のニュース-Lasextaのネットニュースより)

 

9月1、2、6、8、13、15m20、22、27、28日 

 

欧州の法律では、ライアンエアーの職員によるストライキの正当性を認めており、ストライキによるフライトのキャンセル・遅延・変更などの被害を受けた利用者は、キャリアに

被害補償を請求する権利を認めています。補償金額は250~600€と言われていますが、果たして『経営困難」と「イギリスのEU離脱による将来の不透明性」を理由に撤退を公表しているライアンエアー。果たして補償金は支払われるのでしょうか。しばらくこのニュースをウォッチしておかなくてはいけないようです。

 

 

ライアンエアー:公式ウェブサイトはこちら