こんにちは!4月はMil Aguasといわれるスペインでは、春は恵みの雨。よく降ります。そんな長雨の4月ももう終わり、いきなり日中30度の日がやってくると、すぐに海だ!プールだ!夏休みだ!という会話が飛び交い始めます。

領土の3方を海に囲まれているスペイン。その中でももっとも有名なのはやはり地中海ですね。スペイン海域となる地中海は、北はフランス国境に近いジローナ県のごつごつと岩の多い海岸から、最南はアンダルシアのカディス県、タリファまで延びています。地中海沿いをずっと旅行していきたいと思っても、列車路線は海岸沿いの全てを結んではいないので、カタルーニャの地中海地方(コスタ・ブラバ)に滞在を絞ったり、バレンシア地方(コスタ・ブランカ)またはアンダルシア地方(コスタ・トロピカルやコスタ・デル・ソル)の地中海沿岸の町に滞在を絞ったりと、自分の行きたい方面にターゲットを決めて数泊滞在をするのがお奨めです。

夏休みに向けて、どこに行こうかお悩みの皆さん。今回はスペインのお奨め地中海の街を、上から下に向かって10選!ご紹介していきます。今回ご紹介する街は、バルセロナとマラガを除くとあまり日本人観光客はまだ訪れていない場所になるので、気いかにも外国のリゾート、夏休み、という感覚を楽しむにはもってこいですよ。

 

 

パラフルゲイ/Palafrugell 

Costa Brava –コスタ・ブラバに面するジローナ県Palafrugell市にはCalella(カレージャ),Tamariu(タマリウ), Palafrugell(パラフルゲイ),Llafranc(ジャフランク)という4つの街があります。そのどれをとっても中世の雰囲気を残し、甲乙つけがたいかわいらしさ。アンダルシアの白い村に興味のある方ならきっと同じくらい気に入るはずですよ。

Calellaは小さな港町。昔ながらの漁師の町という雰囲気を残しています。コスタ・ブラバらしい岩の多い海は時に緑色に輝き、一般的に想像する地中海のイメージを打ち砕くかも知れません。夏場はヨーロッパやスペイン国内のバケーション客で賑わいを見せますが、観光シーズンをはずすとかつての穏やかな雰囲気を楽しめます。細い旧市街の道を歩いて回ると、伝統的な漁師の家が立ち並び、カタルーニャの一つの生活スタイルが垣間見えて楽しいのです!この地方を訪れるなら最低2泊は泊まって欲しいです。大きいな観光ポイントはないけれど、コスタ・ブラバの地中海と内陸の中世の村の魅力を楽しむには、自転車が最適の移動手段。公共のバスも村と村を繋いでいますが、個人で乗り継ぎやスケジュールを調べるのはかなりの至難の業です。この地域のホテルには自転車を貸し出してくれるところもかなりあるので、そういった宿泊地を選んで滞在を楽しむのがベスト!

 

観光局ウェブサイト: リンクはこちらから

パラフルゲイまでの行き方

バルセロナ-NordバスターミナルからSarfa社のバスで片道およそ2時間15分。

 

パラフルゲイの港。 写真元–> http://visitpalafrugell.cat/es/

 

 

シッチェス/Sitges

バルセロナから少しだけTarragona方面(南西)へ行ったところにある小さな街、シッチェス。バルセロナ市内から近郊線列車で気軽に行けるビーチの街なので、バルセロナの人はもちろん、観光客もよく足を運ぶ街ですが、この街の面白いところは、ビーチ以外にもアーティスティックな面がたくさんあるというところでしょう。7つの美術館の他、アートギャラリーなども多数あり、街の中をぶらり歩くのが楽しいのです。特に、バルセロナを訪れて、モデルニズム様式に興味を持たれた方にはMuseo Cau Ferrat(カウ・フェッラト美術館美術館)Palau de Maricel(マリセル宮殿) の見学がお奨めです。小さい街だから半日で十分かな、というつもりで訪れたら、おしゃれなギャラリーを兼ねているカフェやショップもたくさんあって、一日はあっという間に過ぎてしまいます。

観光局ウェブサイト: リンクはこちらから

シッチェスへの行き方:

バルセロナ市からはMonbus社のバスで所要時間55分。RENFEだとCercanias/Rodalies(近郊線)のR2線でSITGE下車。所要時間はおよそ40分ほど。

シッチェス カウ・フェッラット美術館と地中海

シッチェス カウ・フェッラット美術館と地中海 //  写真:by Anselm Pallas

 

バルセロナ/Barcelona

ガウディ建築の人気に火が付き、今では世界中の訪問地ベスト5位にもランクインするほどの大観光地に成長しました。ショッピング、美術館訪問、ガウディ建築観光、メルカド巡りと、この街が観光客を魅了する理由を挙げていくと切がありません。初めてスペインを訪れる人、あまりスペインのことを知らない人は、数日この街に滞在していても飽きることがないでしょう。ただし、ハイシーズン(6月~10月)は、特にガウディ建築入場箇所とピカソ美術館は大変な混雑となるため、旅の予定を決めたら、入場箇所の入場券は事前に予約・購入しておいたほうが懸命です。

また、市内観光を楽しみつつ、暑い午後はビーチで遊んだりできるのは、バルセロナ滞在ならでは。バルセロナの新興開発地として、少しずつ整備され始めているPoble Nou地区にホテルを取ると、ビーチまで徒歩5~10分。バルセロナの海で人泳ぎしたいという人にはお奨めの滞在地区です。私も数年前に幼い娘と一緒に、この地区にあるユーロホテル ディアゴナルポートという4星のホテルに連泊し、楽しい夏休みを過ごしました。ビーチまで徒歩5分という立地で選んだので、いわゆる観光中心地(グラシア通りやカタルーニャ広場)からはすこし遠かったのですが、朝からビーチに行って、人泳ぎした後に市内観光、あるいはその逆のパターンを気軽にできたのでとても満足しました。界隈にはカジュアルなレストランも結構あるので、夏場は特にテラス席などで遅くまで食事を楽しむ人たちで賑わっています。

 

 

 

タラゴナ/Tarragona

街の起源は起源前5世紀にまで遡り、カタルーニャ界隈でも大変由緒と歴史のある街、タラゴナ。旧市街には地中海を臨むローマ劇場跡をはじめ、数々のローマ時代の遺跡が残されています。タラゴナと言えばローマ遺跡に並んで有名な「地中海のバルコニー」があります。ここは観光客だけでなく、地元の人々にとってもなくてはならない散歩歩道。1889年に鉄の手すり柵が作られる以前は、農作地と地中海を隔てる絶壁の間には転落防止のために壁があり、海はよく見えないようになっていたのだとか。現在は市内から歩いていくとビーチ沿いに歩行者専用の歩道が整備されているので、地中海の風に当たりながら、夕方ビーチをぶらぶらお散歩を楽しむ人々に出会います。ビーチ沿いのレストランで地中海料理とカタルーニャワインを楽しむ贅沢は如何ですか?

 

観光局ウェブサイト: リンクはこちらから

タラゴナへの行き方

バルセロナからRENFEの長距離列車の利用が便利です。AVE、EUROMED、Regional Express,Talgoなど多くの長・中距離列車がタラゴナには停まります。ただし、タラゴナのRENFEのAVEの駅から観光の中心地までは少し距離(徒歩20~30分)がありますので、駅からどうゆうルート、手段でタラゴナの目的地に行くのかを前もって調べておく必要があります。

 

ペニィスコラ/Peñiscola

バレンシア州カステジョン県に属するこの街は、あまり日本の方にはなじみがない場所かつ名前かもしれません。でも地中海10選では忘れてはならない大切な存在です。なぜなら多くの映画、ドラマの撮影場所にも選べれてきたフォトジェニックな街だから。

海辺に建つペニィスコラ城は、かつてチャールトン・ヘストンとソフィア・ローレン主演で世界中の映画ファンを魅了した『エル・シド』の撮影された場所。その後もスペイン映画、ドラマの撮影場所に選ばれてきましたが、近年では、同じく世界中で大ブームを起こした『ゲーム・オブ・スローン』もこの街で撮影されています。中世と海とロマンが溢れた街であることは疑いようがありません。もちろん、この城をバックに撮影する地中海の写真は、誰がシャッターを切ってもまるで映画のワンシーンのよう。夕刻になると漁師達が港に戻ってきて、釣ってきたばかりの魚を競り売りする様子なんかもみられてとても面白いです。

 

観光局ウェブサイト:リンクはこちらから

ペニィスコラへの行き方

Renfeの長距離特急列車(TalgoまたはRegional Express)にてバレンシア-Nord駅からペニィスコラ-Benicarlo駅まで、所要時間およそ1時間15分~2時間。

 

ハベア(シャビア)Jávea/Xábia 

バレンシア州アリカンテ県の海岸北部に位置する街。スペインの東側海岸線で最も海へ突出しているラ・ナオ岬があります。1960年台にパラドールが開業されてから国内のバケーション地として栄えてきましたが、従来の農業と漁業もまだ盛んに行われています。

ハベアの良いところは、なんといってもその気候。スペイン語でmicroclima/ミクロクリマと呼ばれる気候は、湿度、気温、風速、降雨量などそのどれをとっても、ハベアはその周囲の同じ時期のものと異なる、ということらしく、年間の平均気温は18度。世界で最も明確なミクロクリマ地方らしいのです。その為、夏の海水浴客はもちろん、このあたりにセカンド・ハウスを持つマドリードや他の内陸部の人々が長期休暇や連休ごとに、休息しにやってくるのもうなずけますね。また、ハベアの海岸線には、3つのブルーフラッグビーチがあることからも分かるように、海水の透明度と綺麗さも保証付きです。

ちなみに、ブルーフラッグビーチとは、厳しい基準を満たしたビーチ、港、ヨットハーバーなど、持続可能な船観光事業に対して、国際環境教育機関(Foundation for Environment Education/FEE。 日本のFEEのオフィシャルサイトはこちらからどうぞ。)が贈る、品質保証/認証のことで(ウィキペディア参考)、海岸と港の管理の大切さの教育と一定基準を浸透・推進することを目的にしているそうです。ヨーロッパが中心となり推進しているプログラムのため、アジアの美しいビーチなどがまだほとんど認証されていないのはそのためです。日本にもブルーフラッグビーチが2016年に初めて登録されたとウィキペディアによると書いてありました。

スペイン全体では2017年には579のビーチにブルーフラッグが認証されて、FEEマークを競うビーチの数では、世界トップの数を誇るそうです。その中でも、バレンシア州は合計129のビーチに贈られているそうですから、バレンシア州地中海のビーチの質が高いことがお分かりいただけると思います。

ハベアの自治体は長年環境業に力を入れてきているので、ここは海辺の小さな町という趣ではなく、どちらかというとホテルや飲食店が多く立ち並ぶ典型的なスペインのリゾート地。でもそのため、地中海を楽しむ以外にも、多くのイベントが楽しめるのもハベアの特徴です。おまけに2018年の「ハベア、文化の年」。年間を通じて、ジャズフェスティバル、フォークフェスティバル、映画祭、ガストロフェスティバルなどが開催されているので、ぶらりと立ち寄ってもきっと楽しいイベントに出会えると思います。

 

おまけ

ハベアにはハイキングコース、自転車ルートのビア・ベルデなどが多くあるのですが、ハベアの港を出発点として、ハベア周辺の従来のハイキングコースと世界的に人気の高まっているサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼街道(El Camino de Santiago de Compostela)とを結ぶ、“Camino de Alba”が2010年正式に巡礼街道として登録されました。

地中海からガリシアへ。響きも新鮮ですよね!

興味のある人は、こちらのウェブから詳細が確認できますよ。(スペイン語のみ)

 

観光局ウェブサイト:リンクはこちらから

ハベアへの行き方

バレンシアからRENFE/CercaniaのC-2線(バレンシア Nord駅発 - ハベア Moixent駅)。所要時間約49分。列車は20分間隔で運行されています。

 

 

 

サロブレニャ/Salobreña 

アンダルシア州グラナダ県に属する。肥沃な大地と温暖な恵まれた気候条件が揃うこの地方には、有史前から人々が集落を築いてきました。現在の名前はイスラム文化遺産の名残だとうで、イスラム教徒支配時代に農業が盛んとなり、その文化は現在も受け継がれています。特に、トロピカル・ビーチと呼ばれるこの地方の気候条件を最大限に生かして、アボカド、マンゴ、サトウキビ、チリモジャなどのトロピカルフルーツの栽培が盛んです。ここ産のアボカドは抜群においしいんですよ!ビーチにはチリンギート(海沿いにあるレストラン)が立ち並び、魚介、パエーリャ、地産野菜のサラダなど、おいしい食事も比較的安価なので、地元民になったような感覚でお料理を楽しみましょう。

街の中にはかなり立派な城砦が残っています。ナサリエス朝イスラム時代には宮殿としても使われたいたもので、この街の観光の最大のポイントにもなっています。砦までは白い壁の家の立ち並ぶ旧市街を散策しながら登っていきますが、城砦まで上がってこれば、ここからの景色がその疲れを吹き飛ばしてくれるでしょう。

 

観光局ウェブサイト : リンクはこちらから

サロブレーニャへの行き方

グラナダのバスターミナルからALSA社のバスでおよそ1時間。グラナダに連泊して、トロピカル・ビーチで終日遊ぶというプランが可能です。

 

ネルハ/Nerja

洞窟とヨーロッパのバルコニー(Balcon de Europa)で有名な観光地。アンダルシア州マラガ県に属しています。小さいながらも、遠くからかわいらしい地中海リゾート地に憧れてやってくる観光客で常に賑わっています。でも白壁に色鮮やかなお花、きらきらと輝く太陽の光と開放感のおかげか、その観光客による賑わは意外なほど不快感がなく、逆にこうして観光客として混じっていられる楽しさが感じられるので、個人的にはとても好きな街でもあります。

どうせここまで来るなら、やはりネルハのパラドールに宿泊することがお奨めですよ。このパラドールはスペイン国内での数少ない海岸沿いに建つパラドール。館内からは海と光の美しさを満喫できる上、抜群の立地なので、ネルハのかわいらしい旧市街を存分に楽しむことができます。

観光局ウェブサイト:リンクはこちらから

ネルハまでの行き方

マラガからバスで行くことができます。バス会社はALSA。片道1時間30分。

ネルハの洞窟のウェブサイト:リンクはこちらから

 

マラガ/Malaga

ラガ筆者がスペインに暮らして20年近くが立ち、スペインをプロモーションする観光業に就いてからは更なる時間が経過しましたが、この20年でマラガほど大きく発展・成長を継げた街は以外と少ないものです。大規模な港の拡大により、大型のクルーズ船が停泊できるようになったことがその最大の要因だと思えますが、お金が街に落ちると、こうまで街が変わるのか、と実感。一言で言うと、綺麗で明るくなりました。観光客も増えたため、旧市街のお店は活気があり、美術館も増えましたし、ホテルの数も質もずっとよくなりました。

日本からマラガへ乗り継ぎ便もあるので、効率よくスペインを巡りたいという方は、マラガ着/バルセロナ発(またはマドリード発)の飛行機を手配して、地中海の玄関からスペインの旅を開始するパターンはとてもお奨めです。寝るだけ、通り過ぎるだけでなく、ピカソ美術館ピカソの生家には是非足を運んで見てください。ピカソの魅力がこの美術館見学でより深く理解できて、ピカソに対して興味なかった人も、見学後にはピカソの大ファンになること間違いありません。本当のお奨めはガイディングツアーで見学することですが、予算、時間的に無理、という方は通常の見学だけでも価値がありますよ。

 

 

マルベージャ/Marbella

アンダルシア州マラガ県の町。お金持ちのリゾート地と揶揄されがちですが、実はマルベージャには二つの顔があります。バヌース港を中心としたお金持ちリゾート地区と、旧市街を中心として普通の地中海の街。マルベージャの旧市街は世界的なリゾート地にしては大変小さなものですが、ブーゲンビリアとオレンジの木に囲まれた白壁と黒い小石で飾られた歩道のかわいらしいこと!筆者は、お金持ちのヨットを見る趣味はないですが、歴史の年月の中で、多くの人々が歩いた小道を歩き、その歴史を肌で感じるのは好きです。マルベージャの旧市街は、白い街に憧れるなら、安全にしかも以外に楽しく散策できる楽しい訪問地なんですよ。

 

観光局ウェブサイト:リンクはこちらから

マルベージャへの行き方

マラガからバス(Avanza Bus)にておよそ1時間前後で気軽に行けます。ミハスやフリヒリアーナなどの近郊の白い村と違って、バスの本数は一日に何本あるので、気軽に終日または半日で出かけることができますね。

スペイン、アンダルシア、マルベージャ旧市街はこのように小石でモチーフが描かれているこの街らしいところです。

マルベージャ旧市街はこのように小石でモチーフが描かれているのがこの街らしいところです。

 

 

トップページ写真:From Flickr By Robert Pittman

 

 

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