トレドは歴史の重みとその美しさから昔から大人気の観光地ではあったのですが、ここ近年で本当にずいぶんと観光客を意識した街に変わって来ました。数年前にはマドリードから直通の特急列車も走っているので、文字通りトレドへ日帰りで行く気軽さが倍増したと言えます。
トレドへの行き方
では、首都マドリードからはバスと電車を使う2つの行き方をそれぞれを見てみましょう。
トレドへの行き方 ~バス編~
トレド行きのバスの発着駅はマドリードの地下鉄6番線または11番線のPLAZA ELIPLITCA(プラサ エリプティカ)駅と連結しています。地下鉄を降りると、緑色の看板に白文字でTERMINAL DE AUTOBUSES(バスターミナル)という表示が構内に出ているのでそれに従って進んでいくと自然にバスターミナルへ流れ出ます。
このバスターミナルには数社のバス会社が乗り入れていますのでバスを間違えないようにすることと、手荷物の管理には十分注意をしてくださいね。
トレド行きのバスはALSA社が運営しています。バスには2種類あって、直行便-1時間と村々を経由していく便-1時間半があります。
料金は往復で約10,05ユーロ。片道だけだと5.58ユーロ(2021年時点)。往復だと微妙に安くなりますね。
またバスで行く場合は必ず直行便の出発のものを選ばれることをお奨めします。この30分の差が結構疲れるものなんです。チケットは事前にオンライン手配が可能ですので、予定がすでに立っている場合はチケットを購入して出かけることがお奨めです。当日はチケット購入窓口に行列ができていてかなりあせるかもしれません。
ALSA社のチケット予約画面はこちらから。英語で予約が可能です。

アトーチャ駅構内。ホームへのアクセスでは手荷物検査があります。手荷物サイズのコントロールもあります。いい加減なラテン気質だと思われがちなスペインですが、案外いろいろなところで日本より厳しい管理が行われていたりします。
トレドへの行き方 ~電車編~
料金はバスの2倍以上しますが、国鉄(RENFE)の特急AVE/AVANTが本当に快適~♪。ものの30分以内でトレドへ一直線です!
出発:アトーチャ駅
所要時間:25分
料金:片道 13.90€ / 往復 22.20€ (2021年時)
マドリード市内中心-アトーチャ駅発着なので観光客には使いやすい上早くて快適なので、スペインの扉のお奨めは少し高くてもやはり列車ですね。バス同様AVEのチケット手配も事前にインターネットで可能です。
料金は往復だと少し安くなるので、往復を購入しておくのがベターです。チケットのキャンセルには40%のキャンセルチャージが掛かりますが、同じ路線の別の時間、別の日への変更は無料となっています。
魅力あふれるトレドの街。いざ行ってみると予想以上に心地よく、もっとゆっくり見たくなる人も大勢います。日帰りを予定している場合は、できるだけ遅い時刻の電車に予約を入れておき、マドリードへ戻りたくなったら駅で変更するようにしておけば、時間を気にせずに観光が楽しめますよ。
RENFE予約画面(英語あります)はこちら。
トレドの旧市街へ行き方
トレドへ電車で着いたら旧市街までのアクセスは数種類あります。

駅舎を出ると目の前に3台のツーリストバス。どれにのっても結局は同じようなルートを辿ります。なぜならトレドは大型バスが走れる道が制限されているのであっちこっちと異なったルートを走ったりできないからです。
①観光バスに乗る
Toledo City Sightseeing はいわゆる何度も乗ったり降りたりできるツーリストバスで、旧市街の中心はもちろんタホ川対岸の展望ポイントまで連れて行ってくれます。レンフェの駅でこのバスに乗ったら川沿いに旧市街をぐるりとして、最終ポイントの旧市街の中心-ソコドベール広場にやっと到着です。スーツケースを抱えているトラベラーは先にホテルへ入りたいという希望があるかもしれませんね。そのときは真ん中の小さい赤いバスに。列車の駅からバスターミナル経由-ソコドベール広場までまっすぐ連れて行ってくれます。
このパスに興味が在る方は、マドリードを出る前にアトーチャ駅構内の販売スタンドで先に購入されることがお奨めです。トレドの駅に着くと多くの観光客がどどっとカウンターに押し寄せるので、もたもたしているとせっかく列車の到着にあわせて駅の前で待機しているバスを乗り過ごすかもしれません。(乗り過ごしたところで次が来るのですが・・・。)
②タクシーに乗る
たくし-乗り場は駅舎をでたらすぐ目の前にあります。比較的回転が速いので、止まっていない場合はしばらく待っているとすぐにやってきます。街の中心地のソコドベール広場までは5€ほどです。
③市内循環バスに乗る
駅舎を出たらバス停があるので、そこから「Zocodoveer」という表示がされた5番のバスで、旧市街の中心地、ソコドベール広場まで移動できます。歩く以外のオプションでは一番これが簡単でエコノミーな方法です。
料金:片道1.40€(2021年)
ちなみにこのバスはバスターミナルにも停車します。

旧市街へのアクセスするためのエスカレーターがトレドには2基あります。これも年々増加する大型ツーリストバスが旧市街には乗り入れなくてもすむように10年以上前に設置されたもの。トレドは勾配が大変多い町でもあります。
④歩いていく場合
前述したバスやタクシーを使わないでRENFEやバスターミナルからもちろん徒歩でもいけます。
その場合旧市街の入り口のビサグラ門までRENFEの駅からは徒歩20分、バスターミナルからは10分ほどです。
体力に自信がある方や荷物が少ないからぶらぶら歩いてみようという方は徒歩も悪くありません。なぜなら旧市街へ入る正面玄関ともいえるビサグラ門をきちんと見てから入っていくには徒歩が一番だからです。バスやタクシーだとこのビサグラ門をきちんと見学することが難しいですね。難しいというよりは面倒くさくなりがちです。
ビサグラ門から旧市街の中心ソコドベール広場まではずっとのぼり坂ですが、歩いて10分ほどです。
トレド旧市街の中の移動
旧市街の移動は基本すべて徒歩となります。ですが旧市街の面積自体はそれほど大きくないので心配はいりません。ぶらぶら散策、モニュメント見学に疲れたらカフェやレストランのテラスに座ってコーヒーブレイク。日本人はテラス席で食事をするのを嫌う傾向にあるようですが、テラスの席ほど観光気分を損なわず、リズムを崩さず気軽に休憩できるスペースはないと思いませんか。行きかう人々を眺めるのも世界・社会・文化見学のひとつ。スペイン観光でカフェに座る楽しみも是非身に着けて帰ってくださいね。
最後まで読んでいただき有難うございました。
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RENFEの案内, 拝読しました。
私はトレド出発 マドリッド乗換 コルドバ着でNov. 17移動したいのですが、
ネットで切符を買う時に別々で買うべきか、通しで買えるのかが分かりません。
夫々、何度もトライするのですが、途中ではじかれます。
ご教授いただけると助かります。
Saludos
YASU
田中様
コンタクト有難うございました。夏季サイト運営は休業しておりまして、こちらのコメントを確認できておりませんでした。ご迷惑をおかけしておりました。
問題は解決されましたか?されたかも知れませんが念のためわたくしからのアドバイスを。
RENFE-長距離(マドリード-コルドバのAVE)線の販売開始は原則サービス提供日から換算して2ヶ月前となっていますので、8月の時点ではご希望日の乗車券の購入は不可だったはずですね。今なら購入可能です。
トレド-マドリード間と、マドリード-コルドバ間では線もサービスも異なるため、同じRENFEサイト内での購入であっても、仰るように「通しで」は購入できず、区間ごとに購入、清算となります。また、RENFEのサイトは、少なくとも日本発行のクレジットカードでの購入がはじかれる、というのはかなりの方からコメントを受けております。
クレジットカード清算であっても最後の清算ではじかれるので、つまり購入できないケースが多発していることは耳にします。
同様なケースでお困りの方からご依頼を受けて、代理発券・支払いサービスを行っております。ご興味がおありでしたら別途contact※spainnotobira.com (※は@に書き直してください)までメールをお送りくださいませ。良いご旅行を!
6月29日から7月5日までマドリッド2泊、セゴビア1泊、バルセロナ3泊で夫婦二人で初めてのスペイン旅行です。30日に朝のうちにマドリッド市内散策とプラド美術館、午後トレド観光を予定しています。当初の計画ではマドリッドの現地日本人ガイドツアーによる朝のマドリッド市内散策と午後3時からのトレド観光(専用バス)を考えていましたがあなたのHPを見て、ホテルがアトーチャ駅近くなので往復AVEを利用して、トレド市内はバスで見て回ろうかと思案しています。少しなら英語はできるのですが、日本人ガイドが利用せず夫婦で観光するのは難しいでしょうか。
Hamadon様
はじめまして、こんにちは!スペインの扉を訪問していただき有難うございます。初めてのスペイン個人旅行、楽しみですね。6月末~7月頭。スペインは夏日真っ盛り、午後のトレドは大変気温が上がりますので、日焼け対策、お水の準備はお忘れなく。気温は高いですがこの時期は日照時間も長く、午後の待ち歩きに命いっぱい時間を避けますね。
さて、ご質問のトレド観光について。日本語ガイドを利用せずに夫婦で観光するのは難しいか。回答が長くなりますので、改めて個人メールのほうでお答えさせていただきますね。