5月18日は国際博物館の日 無料でスペインの美術館めぐりはいかが?

by 土屋 寛子

ご存知でしたか? 5月18日は世界博物館の日。60年以上も前に発足した国際博物館カウンシル(ICOM)が、1977年に博物館・美術館の社会における重要性についてもっと人々に関心を持ってもらうことを目的に定めた記念日なんですって。徐々に世界の博物館・美術館が賛同し始め、2015年には世界150カ国、35000の美術館が賛同する世界的な記念日に成長しました。

この記事では世界美術館の日のイベントとして、ツーリストにとってはとてもうれしい!当日の入場を無料としている主な美術館をリストアップしてみました。スペイン旅行を計画されている方のお役に立てばうれしいです。

 


マドリード

レイナ・ソフィア美術館

ピカソの門外不出の大作「ゲルニカ」と、「窓辺の少女」含め貴重なダリの数点を見るだけでも是非時間を取って出かけて欲しい美術館。お土産を探している方は、ガイドブックなどに紹介されている大きなエレベーター横にある出入り口の横に併設されているギフトショップではなく、「新館」にあるギフトショップへ回ってみてください。人が少ない上、いわゆる美術館物だけでなく色々な国から取り寄せられた芸術関係の本(多言語)、アーティスティックなT-シャツ、子供用のおもちゃ、マドリードのおしゃれなアドレスブックやレターセットetcなど、一つ一つ手にとってじっくり見てしまいたくなるような素敵なギフトがもっとたくさん置いてあり、きっとついつい長居してしまいますよ。

開館時間:10~21時
アクセスは公式ウェブサイトをご確認ください。
最寄り駅:アトーチャ(RENFE/地下鉄)

 

ティッセン美術館

当日は終日入場無料になるばかりでなく、ティッセン美術館では「美術館ナイト」と称して、なんと夜中の1時まで美術館が開放されています。5月のマドリードはもう真夏目前。晴れていれば夜のお散歩は心からうれしくなるほど気持ちが良い季節。手荷物の管理にだけ十分気をつけて、夕食の後のお散歩としてティッセンに出かけてみては如何ですか?

開館時間:10~夜中の1時
アクセスは公式サイトをご参照ください。
最寄り駅:アトーチャ(RENFE/地下鉄)、バンコ・デ・エスパーニャ(地下鉄)

 

ソローリャ美術館

現地在住者、スペイン人の訪問客が特に多い人気の美術館です。スペイン印象派の画家の中でも特に愛されているバレンシア出身の画家ホアキン・ソローリャの美術館は、マドリード市内でも観光客が訪れるソル広場やグラン・ビア地区から少し離れたビジネス・住宅街にひっそりとあります。いわゆる観光の中心場所からこちらの美術館へ足を伸ばすと、マドリード市の別の一面が見えてくるので、別の驚き、発見がきっとあるでしょう。

開館時間:0930~20時
アクセスは公式ウェブサイトをご参照ください。
最寄り駅:グレゴリオ・マラニョン(地下鉄7/10番線)またはイグレシア(地下鉄1番線)

 

国立考古学博物館(MAN)

プラド美術館に匹敵するほど見ごたえのある広い館内の見学には、最低2時間くらいを確保して出かけていただきたい場所です。たとえて言うなら大英博物館のスペイン版という展示内容となっており、有史以前から近代までの世界の文明の発展を順に追っていくことができます。(イギリスほどの略奪を行ってきてはいないので、コレクション規模はさすがに大英博物館には及びませんが。) 2時間も時間が割けない場合は、有名な「エルチェの貴婦人」像を見ることを目的に館内をざっと見て歩くだけでも驚きの連続です。ですからやっぱり、気がついたら随分時間が掛かってしまったという結果にもなるかもしれませんからご注意!

ギリシャ彫刻、古代ローマ遺跡のモザイクコレクション、中世では欧州諸国から集まった芸術品の数々…マドリードにはプラド美術館があるので、なかなかここまで足を伸ばす人がいないのですが、本当に一押し!の博物館です。マドリード屈指のショッピングエリア-セラーノ通りにあるのもやばいです・・・。やはりマドリードには3泊くらいして欲しいですね。

開館時間:0930~20時
アクセスは公式ウェブサイトをご参照ください。
最寄り駅:セラーノ(地下鉄4番線)またはレティーロ(地下鉄2番線)

 

セラルボ美術館

こちらも地元の人に愛され続ける小さな美術館ですが、やはり見応えありますよ~。「おお!!」と声が思わずこぼれる美しい階段を上って館内へ。ここはもともと19世紀の貴族が暮らしていた邸宅で、当時の生活様式が丸ごと見られるというコンセプトがとてもユニークです。貴族の集めるもの、買うもの、使用するものとはこういったレベルのものなんだな、ということがじっくり見ることができて大変興味深い空間となっています。入ってすぐに、天井から大きなシャンデリアがぶら下がっている空間がありますが、このシャンデリアはセゴビア県ラ・グランハの国立硝子工場で特別に作られたものだそうですよ。(今風に言うと“王室御用達ってやつですね。)スペイン広場から至近なので、この界隈にいらっしゃる場合は、是非行って見て下さい。

開館時間:0930~20時
アクセスは公式ウェブサイトをご参照ください。
最寄り駅:プラサ・デ・エスパーニャ(地下鉄3/10番線)

 

トレド

首都マドリードから日帰りでいける世界遺産都市として、大変人気な街、トレド。旧市街全体がモニュメントのようなこの街の魅力はスペインの扉でも過去にご紹介させていただいていますが、筆者も大好きな街です。街歩きをしているだけでも楽しいのですが、この機会に大聖堂とお決まりサント・トメ教会に加えて、駆け足でも色々入場してみては如何でしょうか。それぞれ小さいですので、30分~1時間ほどで館内の見学が可能です。

 

グレコ博物館

トレドの街で生涯を終えた「あのギリシャ人」、画家グレコ。彼が生前に住んでいたとされる家を美術館として一般公開されている場所です。

開館時間:0930~1930時
公式ウェブサイトこちらからどうぞ。

 

セファルディ博物館

かつてイベリア半島には多くのユダヤ教徒が移住して暮らしていましたが、1492年にカトリック両王によりポルトガルを除くイベリア半島が統一されると、カトリック教徒への改宗を拒んだユダヤ教徒を含む異教徒達は、スペイン王国から追放され、イスラエル、フランス、トルコなどへ定住の地を求めていくことになったと語られています。セファルディとは、1492年以前までにイベリア半島スペイン領土に暮らしていたユダヤ教徒のことを指しています。この美術館はトレドに残るユダヤ教の文化遺産を保存に努め、スペイン国内でも最も重要なユダヤ教文化に触れられる美術館とも言われています。「3つの異文化が共存」していたトレドならではの、歴史と異文化に触れるには大変お奨めの見学箇所です。

開館時間:0930~1930時
公式ウェブサイトこちらからどうぞ。

 

バルセロナ

ピカソ美術館

大人気のピカソ美術館は「絶対行きたい!」と思われている方には事前予約が必須の箇所の訪問スポットですが、国際美術館デーは無料開放されています。ただし、入場には行列ができますので、それなりに並ぶ覚悟で向かわれてくださいね。

開館時間:9~2030時
アクセスは公式ウェブサイトをご確認ください。

 

国立カタルーニャ美術館

本当はピレネー山脈のロマネスク教会群を見に行きたいけれど遠すぎて…という方に是非見ていただきたい美術館がこちら、カタルーニャ美術館。ここを訪れると、「いつかはきっとこれらの芸術が生まれたところを見てみたい。」という気持ちが起こるでしょう。あまり美術・芸術に興味がない方も、ここからはバルセロナ市内が一望できるので、無料の日に美術館をちらりと話題程度に見てみて、テラスにあるカフェ・レストランで軽食を取る、というプランもお奨めです。

でも、公式ウェブサイトに張られている2本のPRビデオを見ると、この美術館に興味があまりなかった方も、「なんだか行って見たくなる。」という気持ちになるかもしれません。バルセロナはスペインの都市の中でも、高台から眺めて一番面白い街だと(個人的には)も思うので、がんばって行って見て下さいね。

開館時間:10~20時
アクセスは公式ウェブサイト日本語ページに詳細が書かれていますのでこちらをご参照ください。

 

マラガ

アンダルシアには行くけれどマラガのような近代都市にはあまり興味がなくて、なんていう声を時々お客様からお伺いすると、あら~それはもったいないと、つい思ってしまいます。なぜならマラガは、地中海に面していて、明るくて、旧市街もこじんまりとしていて歩きやすく、ピカソ美術館があります!!マラガのピカソ美術館はわかりにくい作品が多い、つまり大変有名な作品というものがないのですが、その反面画家として、人としてのピカソの生涯がとてもよくわかる展示となっていてとにかく面白いです。それが本当によくわかるためにはガイドさんとの見学が一番なのですが、残念ながら日本語でのレギュラーガイディングツアーはどこの旅行会社も提供していないので、今は美術館が提供しているオーディオガイドで(日本語あり)。日本からの滞在者、見学者がもっと増えればその実現も夢ではないかも。

 

ピカソ美術館

開館時間:10~19時
公式ウェブサイトこちらからどうぞ。

残念ながら5月18日に訪問するのは無理だけれど、近々スペインを訪問する予定があって、こういった有名な美術館の訪問を計画しているトラベラーの皆さん。プラド美術館、レイナ・ソフィア美術館、バルセロナのピカソ美術館は入場券を購入するのにも行列のできる美術館です。ここでご紹介した美術館の入場券は事前に購入が可能ですから、訪問日はきちんと決めて、事前に入場券を購入して訪問されることをお勧めいたします。記事内にリンクを挿入しているそれぞれの美術館公式ウェブサイトから事前購入が可能となっています。

プラド美術館見学に関しては、スペインの扉の過去の記事「プラド美術館に出かけよう!」にてご紹介していますので、よろしければ併せてご参照ください。

※注意
上記明記している「開館時間」とは2019年5月18日の開館時間となります。他の日に見学を予定されている場合は、それぞれの美術館のサイトページより別途ご確認ください。

 

今日も最後まで読んでいただき有難うございました。

この投稿は楽しかったですか? 気に入っていただけましたか?皆様の感想、コメントをお待ちしております。
スペインの扉はスペインファンの輪を広げるため、日本の皆さんにとってもっとスペインが近くに感じられるような空間を目指しています。

よろしければ、FacebookTwitterからのシェアを是非お願いします。

 

こちらの記事もどうぞ!

スペインの闘牛文化の過去と現在 あなたは闘牛を見たい?見たくない?

スペインの闘牛文化の過去と現在 あなたは闘牛を見たい?見たくない?

一体闘牛とはスペインではどのようなものなのでしょうか。スペインの国民的祝祭と言われてきた闘牛は、今や時代が変わり闘牛文化の存続すら危ぶまれるほどに追いやられています。この記事ではスペインにおける闘牛の過去から現在、開催時期はチケット入手場所について纏めています。

【2025年更新・最新】スペインアルハンブラ宮殿 入場チケット購入方法

【2025年更新・最新】スペインアルハンブラ宮殿 入場チケット購入方法

このページでは最新のスペインアルハンブラ宮殿入場券購入方法を説明しています。購入手続きにすす前に、アルハンブラ宮殿にはいくつかの見学パターン、入場券が用意されていることを知っておくことで、チケット購入の手続購入時に悩まずにスムーズに完了できますね。まずはお手元のガイドブックにアルハンブラ特集がある場合はそこを熟読するか、公式ウェブサイト情報を一緒に読んで、研究していきましょう。

コンスエグラ  風の舞う丘 

コンスエグラ 風の舞う丘 

公園や道端で風が渦のように舞い上がり落ち葉や鳥の羽、花びら、ごみなど、何でも誘って踊る風の渦を目にしたとき、思わず立ち止まって時がたつのを忘れその様子をしばらく眺めてしまったという経験は皆さんにはありませんか。春一番の突風や、夏嵐、涼風、秋風、木枯らし、空風など、日本には昔から日本古来から季節ごとの吹く風をあらわす季語がたくさんあるので、そもそも日本人は花や木を愛でるのと同じように雨や風、雪を愛でる気持ちが強い国民なのでしょうか。今回のスペインの扉は、風の舞う丘、コンスエグラへ皆さんをお連れいたします。  ...

0コメント

コメントを提出

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Pin It on Pinterest

Shares
Share This