スペインの宿泊時ピークを知って賢く旅の準備をしましょ!

by 土屋 寛子

マドリード国際会議場 IFEMA

天候は外国旅行へ出かける際にとても気になるポイント。旅行先を決めてでは何時行こうかと考える時、やはり現地の気候のよいときに行きたいなと誰もが思いますよね。でも天候だけは誰にも予測も約束もできないもの。こればかりは出発直前まで祈り続けるよりほかありません。でもお天気以外のことなら、事前に情報を集めることで回避できることがいろいろあります。

今回のスペインの扉では、何時スペインに出かけるのかを考える時にお役に立つように、スペインで開催される重要なフェリア-国際展示会や大規模なお祭りの時期について触れてみたいと思います。

 


スペインの宿泊時ピークを知って賢く旅の準備をしましょ!

スペインでは年間を通じて首都マドリードやバルセロナだけに限らず、アンダルシアでもかなりの大規模な国際会議、フェリア、イベント、祭りが毎年開催されています。スペイン内外から一定期間開催地に人が集中して、経済効果がとても期待できるだけに、各都市こういった会議やフェリアを維持するのに大変なエネルギーを注いでいます。

でも、その一方、こういった時期に滞在が重なってしまった普通の観光客には何もメリットがないばかりか、デメリットのほうが目立ちます。

デメリット:

  • 公共交通機関が非常にに混雑する。
  • タクシーが捕まりにくい。
  • 飛行機代が高くなる。
  • 宿泊費が高騰する
  • 観光ポイントがとても混雑していて入場券が取りにくい、または取れても大変な混雑の中での観光となる

など、実際のコスト面でも大きな影響を受けます。

 

筆者の運営するVitalspainでは「憧れのスペインに行きます」という旅行者の方々からご相談をよく受けます。憧れのという表現を皆さんがよく使われるので、こちらもよし!がんばってよい旅行計画を作りましょう、と思ったら、ばっちり滞在期間がフェリアや国際会議に重なっていた・・・では気の毒な気持ちになるのが避けられません。先に分かっていたら旅行期間をずらすことも可能だったのに、と。

特に皆さんが必ず降り立つ国際空港のあるバルセロナとマドリードでは大規模な国際会議、フェリアがあるので、可能な限りその時期を把握した上で旅行の計画を立てたほうが、滞在中のホテルのコストだけを見ると随分変わってくるものなのです。以下、毎年開催される大型フェリア・国際会議・お祭りなど開催により混雑する時期を都市毎に挙げてみました。

 

マドリード

1月中旬~月末 FITUR 国際ツーリズム博 

2月2週目 MOMAD METROPOLIS 国際ファッションフェア

2月中旬 ARCOMADRID  国際アートフェア

その他のマドリードの国際会議の日付を確認するにはマドリードの国際会議場IFEMAのオフィシャルページをご確認ください。

 

バルセロナ

以下の代表的な国際フェアに加え、バルセロナでは年間100近くの国際会議が開催されます。

2月末 Mobil World Congress 国際モバイルフェア

3月中旬 EHRA EUROPACE 欧州心臓学会

4月中旬 4月16~19日 ALIMENTARIA 国際食品フェア 

4月中旬 B-TRAVLE バルセロナ旅行博 

5月中旬 Formula 1 

 

これらは毎年ほぼ同じ時期に開催されている大型のイベントで、開催時は例に漏れずホテル、プレイベート送迎車の予約が困難または値段がとても高くなることが予測されるので要注意です。

バルセロナのフェリア会場-FIRAで開催されるその他のフェリアの時期を確認するには、FIRAのオフィシャルページをご確認ください。国際会議の日付を確認するには、Barcelona Convention Brueaのオフィシャルページをご確認ください。

加えて9月は旅行ハイシーズン。クルーズ船もバルセロナにやってきます。ですから9月にバルセロナへ旅行を考えている方は早めにホテルを予約しておいたほうがいいですよ!!!

Booking.Comなら予約してもキャンセル無料のホテルがたくさんあるので、滞在日や飛行機が未決定でも、滞在したいエリアにホテルだけでも先に予約をしておいて、その後旅行の詳細を詰めていくという流れにすれば被害はきっと小さくてすむはずです。

 

その他の都市の混雑時

バレンシア 

3月1日~19日 FALLAS(ファジャス/火祭り)

一番混雑するのは3月17日~19日。オフレンダ、花火大会、マスクレターと祭りの最大の見所が集中しています。

 

セビーリャ

毎年 聖週間の直後 フェリア(春祭り)

スペイン3大祭りの一つで、視覚的に大変華やか。ホテルは軒並み値段が高騰しますので、フェリアを見たい!という方は今からでも予約をしておくことがお奨めです。この時期のセビーリャは確かに華やかですが、大聖堂、アルカサールなども大行列。しかも運が悪いとこの時期はもう大変暑くなってきているので、入場券を買うために炎天下2時間待つなんてことにもなりかねませんので要注意です。

 

コルドバ

毎年 5月前半 パティオ祭り

年々国際化してきているコルドバのパティオ祭り。コルドバの旧市街は大変細い道が多く、パティオもそう大きなスペースではないことが多いので、この期間中は本当に歩行困難となる時間もあるくらいの混雑しています。個人旅行者は特に、旧市街中心の宿を抑えて出来る限り徒歩観光をしたいと思われことでしょう。この期間中も出来れば避けることができればそれに越したことはありません。

ただし、パティオの多くは祭り終了の2週間は閉めて見られないお家も多いので、祭りの大混雑は避けたいけれどパティオは見たい、という方は、開催前か、6月以降がお奨めです。開催時期は毎年5月前半頃と決まっていますが、正確な開催期間は毎年変わります。詳しくは公式ウェブサイトでご確認ください。

なお、ここに書き出していないスペイン全国の見本市、展示会、フェア情報は日本貿易振興機構(JETRO)のオフィシャルサイトにて日本語でも確認できます。

JETRO オフィシャルウェブサイトはこちらからどうぞ!

 

 

 

今日も最後まで読んでいただき有難うございました。

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