こんにちは!前回の記事でセビーリャの春祭りにスポットを当てましたが、届いた写真を見ていたら祭りそのものもしかり、行きかう人々の美しさにKO。セビーリャの人々にとっては美しく着飾ることそのものが、生きる喜び、幸せを運んでくれる要素の一つなのかもしれないと気がついたのです。
日本ではお正月や成人式、結婚式、正式な発表会などの場で晴れ着を着たりしますが、春祭りでの人々の気合の入れようはきっと成人式ぐらい。毎年春祭りに出かけているとすれば、毎年成人式を祝っているほどの気合です。それがどれくらいすごいかは、一度成人式で晴れ着を着たことがある方なら想像できますよね。
でも、よくもまぁ毎年飽きもせず成人式のお祝いをやってられるなぁ、と思わないのは、春祭りがこれほど素敵なファッションを堂々と楽しめちゃうイベントだからじゃないでしょうか。春祭りは人生の晴れ舞台。スポットを浴びる主人公は自分なのです。 これぞスペイン流、自分を受け入れ愛する術?!
フェリアに見るファッション 女性編
太い、細い、背が高い、低い、若い、年寄りだとか、年齢の割りに肌が見えすぎだとかスカートの丈が短すぎるとか、 そんなちっぽけな足かせはスペイン女性には関係ありません。自分はきれい、セクシーと感じられるのが一般的にスペイン人女性は大好きです。大切なのは「自分がセクシーに感じるかどうか」です。堂々と言い切れるその姿勢は、なでしこ日本女性の奥ゆかしさとは対照的ですね。
「女は死ぬまでコケティッシュでいなくてはならないのよ」と、昔80歳近くの高齢の女性が言うのを聞いたことがあります。その方は常に服装に気を使い、化粧をし、いつでも人に会える身なりをしていました。
その昔、1975年に独裁者フランコが死ぬまで独裁政権時代のスペインには「女性の心得」というものが定められていて、妻は夫より先に起きて化粧をして身だしなみをせよ、的なことを含み「女性として男性の前ではどのように振舞うべきなのか」多くのことが義務付けられていたそうなので、高齢の女性ほどこういった習慣を今でもきちんと身についているのかもしれません。
フェリアに見るファッション 男性編
一方の男性はどうなのでしょう。女性をリードするだけの脇役なのでしょうか。
いえいえ。男性だって女性に負けず主役を楽しむ術をそれぞれきちんと知っているようです。
スペイン語で紳士のことを「CABALLERO(カバジェロ)」と呼びますが、そもそもの語源は「馬(CABALLO/カバジョ)に乗る人」を意味します。馬に乗れるか、乗れないか、馬を所有しているかしていないかで男性の社会的地位がある程度決められていた時代の名残なのでしょうか。 (調べる価値はありそうですね。)フェリアでは馬で会場を闊歩することこそ紳士の楽しみ、ぐらいの雰囲気さえ漂うほど男性人も輝いています。
花は華で
スペイン人女性のメリハリボディを美しく包む衣装はフラメンコ、セビジャーナスまたはヒターナとも呼ばれていて人それぞれ呼び名が異なります。厚みのある胸としっかりした腰。これがあってこそさらに衣装の美しさも引き立つのだなと、新ためて思ったのですが、今回着目したのは女性達の頭周辺の華やかさ。以外にざっくばらんなつけ方をしている造花だったりペイネタ(スペイン伝統髪飾り用の大きな櫛)などいろいろ。花飾りは最近大人気ですので、是非スペイン人女性のつけ方を試してみたいところです。
下の写真の女性のおしゃれは、是非普段にもお手本にしたいテクニックが。
長い髪は一方に無造作に纏めて、おくり毛は同じように無造作に流して。
トップにはやはり無造作に造花を冠のようにピンで頭に沿うように倒しながら一本一本取り付けて。
リップは花飾りと同じカラー。アイカラーは大きなブルーのピアスに合わせてブルー系を中心に。
こんなに簡単なのにため息が出るほど決まっているのはやっぱり”私が主人公”のオーラのせい?!
いかがでしかたか? 今年の浴衣にスペイン女性のヘアスタイルと華を添えるテクをばっちり研究して楽しんで見てはいかがでしょう。
今日も最後まで読んでいただき有難うございました。
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