こんにちは!
今回のスペインの扉では、とっても簡単で、きっとどこの国に暮らしていてもそのほとんどの国で身近な材料でできる、スペイン料理の原点、ソフリートの作り方をご紹介したいと思います。
ソフリートはいろいろなお料理に応用することができるので、一度覚えてしまうと大変便利なソースです。スペイン料理の母と呼ばれるほどスペイン料理には欠かせないソフリート。スペインの扉と一緒にトライしてみませんか。
ソフリートを作る前に
ソフリートは冷凍保存ができます。なので今回ご紹介する分量は、多めに作って、その時に使わずに残った分は小分けにして冷蔵保存することを前提にしてあります。
日本のレシピ本では見慣れないほど多い分量に見えるかもしれませんが、ソースとして魚料理にかけたり、お肉や豆類を煮込むときのベースにしたり、パエージャを作るのにも使ったりするので常備しておくと忙しいときにとっても助かるのです。なので週末にたくさん作っていつも冷凍保存して置きます。
余談ですが、スペインの家庭は週末に1週間分の食材をまとめ買いするのが普通です。でも1週間分の食事を事前に全部考えてお買い物するのって至難の業だな~と思えます。
きっと “わからないから一応買っておこう” という心理が働くのでしょうね。とにかくお買い物カートは山積み。そんな台所から出てくるお料理も同様で、”足りないより余ったほうがよい”というスペイン風美学の結果でしょうか、食べきれないほどのボリュームです。日本の”腹八分目の美学”とは真逆をいっていますよね。
ちなみに3人家族の我が家では、今回の量を3~4回分に分けて使います。
材料を揃えましょう
今回はベーシックなソフリートを作りましょう。
大き目のおなべ または深めのフライパン
オリーブ油(加熱用) カップ1/2
完熟トマト 1キロ
たまねぎ 2個 (大きいものなら1個)
にんにく 3かけら
ローズマリー 少量
お塩 適量
作り方
1.
にんにくは薄皮を取り除いて包丁でいくつか切り目を入れておきます。 たまねぎは細かいみじん切りにします。
トマトは湯剝きをした後で細かいみじん切りにします。みじん切りにはここではミキサーを使いました。
2.
鍋にオリーブオイルを中火で熱し温度の低いうちからにんにくを入れてゆっくり熱し、油に香りを移します。
にんにくの香りが油に程よく移ったらたまねぎを加えます。このまま中火でたまねぎの水分が十分に飛んでほんのり茶
色くなり始めるまでよく炒めます。(焦がさないように注意してくださいね。)
3.
たまねぎにローズマリーを加えてしばらく炒めたら、みじん切りにしたトマトを加えます。
火が強すぎるとトマトの汁が飛び散るので注意してくださいね。
ここから一度沸騰するまでよくかき混ぜながら中火で炒め続けます。
沸騰したら蓋をして火を弱火に落とし、約30分煮詰めます。底が焦げないように時々かき混ぜながら水分の様子
を伺ってください。
4.
煮詰まって水分が3/4~1/2くらいまでに減ったらお塩を好みの量を加えて完成です。
応用編
出来上がったソフリートはパエーリャのベースに、金時豆の煮込みのベースに、シチューのベースに、またシンプルにソテーした白身魚やソーセージにかけたりしていただきます。
いかがでしたか。シンプルなのに便利なスペインの万能ソースです。このベースの材料に、にんじんや赤ピーマン、セロリ、白ネギなどを加えて同様に煮込んでいって、自分だけの好みのソフリートを見つけてください。
野菜嫌いな小さな子供でも、トマト味がOKなら、ここぞとばかりに野菜をたっぷり加えて。出来上がったソフリートをミキサーでピューレ状にしてから応用してみて。騙されたようにソースもぺろりと食べますよ。
今日も最後まで読んでいただき有難うございました。
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一部写真:Joan Nova(Flickr)
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