皆様、こんにちは。 7月のマドリードは当然、暑いです。日差しがきついです。でも乾燥しているので日向と日陰の温度差がしっかりありますよ。だから日本の蒸し暑い32度より、36度でも日陰の寒暖の差がありがたいなぁ、と17回目のマドリードの夏を迎えて改めて感じております。
さて今回のスペインの扉ではそんなマドリードへ遊びに来られる方にちょっとしたヒントになったらよいなぁ、という思いからマドリードのアートトライアングルにスポットを当ててみました。
マドリードは芸術の宝庫
50万キロ平方メートル以上の国土を持つスペイン国の首都マドリード。華やかで観光地として世界ランキング5位以内に登場するバルセロナに対峙して行政、ビジネスの中心とされるマドリード。2016年現在には650万人以上の人口を抱える大都会でその規模バルセロナの実に二倍にもなるそうです。
でもマドリードにはガウディ建築も、モデルニスムも、ビーチもないし、なんだか地味な感じ。スペイン広場、マヨール広場、プラド美術館、あとちょっと時間があったらレイナ・ソフィア王妃美術館でゲルニカを見れたら十分ね、なんて思っていらっしゃいませんか? 確かに華やかさには欠けます、はい。でも地味に見えるものほど飽きが来ない、なんてこともありますよね。
そう、地味なマドリードは、実は芸術、美術館の宝庫なんです。マドリード市観光局がプロモーションをしている美術館だけで37軒。私立の小さな美術館やギャラリーを含めると相当な数に上ります。
マドリード アートトライアングル
マドリードの三大美術館と称されるプラド美術館、ソフィア王妃国立美術館、ティッセン・ボルネミッサ美術館。市民の憩いの場であるレティーロ公園と旧市街の間に立つこの三つの美術館のある地域は通称アートトライアングルと呼ばれています。それぞれの美術館は比較の対象にならないほど個性的で優劣つけかねますね。でもその文化的価値を知っている日本からの訪問客はまだ少なく、お話をする機会のあった旅行者のほとんどの方がマドリード滞在を到着日含めて2泊、多くて3日で収めようとしてしまっていました。その反面ガイドブックを見て事前に研究して計画を立てたつもりでも、実際来て見ると想像以上に時間が足りないと嘆いていらっしゃる方にも大勢出会いました。広いんですよ、マドリード。 絵画鑑賞は特に好き、美術館は何時間あっても足りないという方は、マドリード滞在には最低3日は組み入れていただきたいですね。
アートトライアングルは個人の旅行者にとって芸術三昧、ショッピング三昧そして旅の中継点としても有利というマドリード滞在の穴場エリアなのです。ホテルを選ぶにしても、行動範囲とその時間配分を考えるにしても、ここを中心に見立てるとマドリードがより楽しくなると思いますよ。
アートトライアングルエリアをお奨めするもうひとつの理由
そんな三角形の外角の一点に国鉄アトーチャ駅があります。1851年に建設されて以来、度重なる増築工事が繰り返され現在の規模となったこの駅は、マドリード市内、近郊都市だけでなくスペイン南北、バレンシア-レバンテ地方を結ぶ列車の発着場所。長距離列車の発着ホームにつながる駅舎構内には約400種、7000本もの植物が育ち、ちょっとした植物園のような空間はいつも列車を待つ人、通勤者でごった返していますが、ベンチに腰掛けて通行人を眺めていると、世界中から人が集まっているのがよくわかってこれもまた興味深いですね。
多くの人がマヨール広場、スペイン広場、またはグランビアに近いホテル=便利と思っておられますが、限られた時間を本当に有効的に使うなら、アートトライアングルかつアトーチャ駅近辺に4,5日の連泊の宿を構えるほうがずっと賢明なのになぁ、と個人的には思っています。もちろん、何をするか、どう動くかは旅行者様々なので、これが絶対一番と思っているわけではないですよ。でもマドリードの芸術文化財に浸れるばかりでなく、列車も利用すれば2時間以内で6つの世界遺産都市にだって足を伸ばすことができるアトーチャ駅はすぐ近くなんて、やっぱり理想的ではないかしら?
最後まで読んでいただき有難うございました。
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