世界遺産を訪れるというのが旅行のメインの目的となってから久しいですが、中でも2015年現在、グラナダのアルハンブラ宮殿ほど世界遺産の名に相応しいところはスペイン国内にはないといっても過言ではないほどの存在感。歴史背景も建築物もすばらしく、何度足を運んでも飽き足りないくらい見ごたえがあります。今回のスペインの扉ではアルハンブラ宮殿を満喫するための3つの心得を、これまで30回近くは足を運んだ筆者なりに考えてみました。

 

団体旅行?それとも個人旅行?

日本発のツアーでアルハンブラ宮殿を行程に入れないとツアーは絶対に売れません!とまるでマニュアルがあるかのように旅行会社がこだわるアルハンブラ宮殿入場観光。

理由は簡単。

筆者からするとアルハンブラ宮殿はスペイン最大のロマンあふれる場所だからです!(実際に旅行会社がアルハンブラ宮殿入場観光をツアーに入れるのは世界遺産という折り紙つき名所であり、それを重要視する購買者がいるからなのですが。)

おまけにグラナダは個人で行くにはそれなりの時間を確保しておかないといけない場所でもあります。そういった利便性を重視すると団体旅行はいいですね。グラナダに到着するまでの行程できちんとハイライトを盛り上げるルートが考えられているので移動が無駄ではなくなります。宮殿内では添乗員さんやガイドさんがそれぞれの部屋、空間の詳細、歴史背景などを説明してくれますからわかりやすいですしね。

サン・ニコラ展望台から望むアルハンブラ宮殿。威風堂々たる美しさはの全貌はやはりサン・ニコラス展望台まで苦労していかないと拝めません。

サン・ニコラ展望台から望むアルハンブラ宮殿。威風堂々たる美しさの全貌はサン・ニコラス展望台まで苦労していかないと拝めません。

 

でも・・・。でもですよ。

 団体旅行では観光時間に制限があり、滞在時間は敷地に足を踏み入れてから出るまでのトータルが長くて2時間ぐらい。その間説明時間は半分もないのです。その短い間に、古くは9世紀までに遡ると言われる一つの都市空間の栄枯盛衰を説明できるわけがないですよねぇ。だから私個人では、本当にアルハンブラ宮殿を堪能するためには、やはり個人旅行をお薦めします。

 

スペインの扉流 個人でアルハンブラ宮殿観光を満喫するための3つの心得

ではどのように個人旅行の計画を立てたらよいのでしょう?!グラナダへの移動手段、日程はなんとなく後回しでも構いません。まずはグラナダの滞在を最大限に満喫するために、次のことを念頭に置きながら計画してみてください。

 

心得1.スペインへ行く日付、滞在期間が決まったら、まずはアルハンブラ宮殿の入場チケットの確保をするべし。

ホテルや交通機関を抑える前にこれは済ませましょう。なぜならホテルや列車を押さえるより、アルハンブラの入場券を希望の日付や入場時間にあわせて確保するほうが実はずっと難しいのです。入場する手段は滞在先のグラナダのホテルなどでも入手することはできますが、興味のない観光ルートを含むタイプのチケットだったり、肝心なナサリエス宮殿へは入場しないタイプだったりもします。だから自由気ままにアルハンブラ宮殿の魔法と幻想の世界を味わうためには、個人入場のチケット確保が最優先事項だと思っています。(アルハンブラ宮殿入場券の購入については別の記事にて後述しますね)。

アルハンブラ宮殿の史実を溢れんばかりの想像と幻想を交えて世界に伝えたアメリカ人-ワシントン・アーヴィング著 ”アルハンブラ物語”

アルハンブラ宮殿の史実を溢れんばかりの想像と幻想を交えて世界に伝えたアメリカ人-ワシントン・アービング。彼の体験談は”アルハンブラ物語”として世に語られることになりました。この本は宮殿の魅力を理解しそこでの滞在時間を真に満喫するためのキーだと私は思っています。

心得2.「アルハンブラ物語」を読んでから訪れるべし。

 たとえばおなじみ“るるぶ”(JTB出版))やその他の旅のガイドブック。街の情報が写真と一緒にたくさん掲載されていて、視覚的に旅行のわくわく度をアップさせてくれるので、私も毎年チェックします。でも、アルハンブラ宮殿は単なる観光モニュメントではなく、そこにはもっと別の次元のロマンがあります。数え切れないドラマが繰り広げられ、伝説を生み、過去が魔法により現在の私たちの時代まで息づいている壮大な物語の世界。それは4,5ページの「情報レベルの説明書き」では決して語れません。そして何よりも訪れる人のたくましい想像力だけが壮大な過去を呼び覚まし、気品あふれる装飾のうちに独特の美と壮麗で完璧な芸術的感動を体験することができるのです。

   “歴史に興味を持ち、詩的なものに惹かれ、<美>にあこがれる旅人にとって、

   信仰厚いイスラム教徒の巡礼者たちがメッカを訪れて詣でたいと願う神聖な 

    寺院(モスク)とおなじように、胸を暑くして思い続けるのがアルハンブラ宮殿なのである。”

(出展:「アルハンブラ物語」W・アービング著 江間章子訳 MIGUEL SANCHEZ編集版より)

*絶版になっていたそうですが、岩波文庫が創刊70周年記念で、平沼孝之翻訳で出版しています。

 

心得3.アルハンブラ宮殿へいく日は一日宮殿敷地内ですごすつもりの計画を立てるべし。

これはアルハンブラ物語のページを繰るごとに、きっとそうゆう気持ちが沸いてくるから。かつてアービングが歩を進めるたびに感じた高揚感をページをめくるごとに疑似体験し、その気持ちを今度は本当に敷地内にて体感するのが目的です。敷地内にはパラドールもあります。そこのカフェテラスからは対岸に水と花の離宮、ヘネラリーフェ庭園が望めますので、食事やコーヒーブレイクを途中で挟んだりしながら、できる限り長居をしましょう。

 

アルハンブラ宮殿

アルハンブラ宮殿の敷地内にはオアシスを思わせる水場や噴水、池などが随所にあり、宮殿を建てた民族が砂漠地方から出であったことが想像できます。   写真:By jmax@flickr

 

いかがですか?3つの心得はあくまでも個人的な観点から作ってみたので絶対的ルールではもちろんありませんが、もしもスペイン旅行、アンダルシア旅行を計画されている方で知らなかったわ!という方のお役に立てればうれしいです。

今日も最後まで読んでいただき有難うございました。

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