3月も最終週を迎え、いよいよスペインも夏時間になりました。太陽の国、スペイン。日照時間が長くなるのでこれからスペインを旅行するには最高の数ヶ月となっていきます。
一般的にスペイン人が宵っ張りであるのはきっと日照時間が長いところに原因があると思っていますが、そんな長い一日をどうやって過ごしましょう?そうだ!友人と、家族と一緒にビールとタパスタイムをしましょう。という感じで、スペイン人は食を中心に集うのが大好き。人気のタパスバルにはもしかすると外国人は入りにくいかも知れないけれど、メルカド(mercado)なら誰もが気軽に、スペイン人と混ざってタパスやピンチョスを楽しめます。メルカドとはスペイン語で市場のことを指しますが、今回のスペインの扉ではスペイン主要都市にあるメルカドの中でも、おしゃれな雰囲気で写真スポット、グルメスポットとして大人気なメルカド、グルメマーケットの情報をまとめました。次の旅の計画に、どこか一つ取り入れてみませんか?
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*** マドリード ***
Mercado de San Ildefonso (メルカド サン・イルデフォンソ)
公式サイト: http://www.mercadodesanildefonso.com/

ワインが好きでいろいろな味をスペイン旅行中に楽しんで帰りたいなら、是非!Mercado de San IldefonsoのVinotecaへ。スペイン全国の有名なワイナリーのワインがグラスで楽しめます。ここで扱っているサングリアも抜群においしいので、特にお酒が得意でない女性は要注意。ついつい飲んでしまいます・・・。
メルカド サン・イルデフォンソに関する詳しいことは「マドリードでストリートフード感が存分に楽しめる お勧めメルカド サン・イルデフォンソ」という記事で紹介させていただいています。併せてご参照くださいね。
Mercado de San Miguel (メルカド サン・ミゲル)
公式サイト: http://www.mercadodesanmiguel.es/
スペイン全国に広がったモダングルメマーケットブームのパイオニア的存在。マヨール広場至近という立地なので気軽にぶらりと一杯、なんていう、計画があってないような立ち寄り方ができるのもいいですね。12時前に訪れると、人気のパエーリャ店では出来立てのパエーリャが食べられますよ!
Platea (プラテア)
公式サイト: http://plateamadrid.com/
ヨーロッパ最大のガストロノミーとエンターテーメントの融合施設。ここの一番のおすすめポイントは、スペイン料理以外のお店がたくさん入店していることと、ミッシュランの★を持つシェフがプロデュースするタパスのお店があること。それに世界の厳選チーズや生ハム、チョリソ、燻製の専門店など、ちょっとだけ味見をしたい高級食材が気軽に食べられるポイントです。14時以降、20時以降は大変混雑してくるので、昼間は13時までに、夜は19時前までに入店するのがお奨めです。
プラテアに関する詳細はスペインの扉の過去の記事「スペインで日本人時間で食事ができるお勧めレストラン マドリード編」をご参照くださいね。リンクはこちら。
*** トレド ***
Mercado de San Agustin (メルカド サン・アグスティン)
住所:C/ Cuesta del Aguila, 1 y 3 Plaza de San Agustín, 45001 Toledo España
この歴史ある街にアーバン度がとてもかっこいいメルカド。トレドの旧市街にあるソコドベール広場から徒歩数分という優れた立地もあり、特に週末は地元の人で大混雑しています。あまりに人が多いと注文をするにも難易度が上がるので、開店30分後くらいに行くのがお勧めです。内部にはペルーx日本食の創作料理屋もあって、トレドに宿泊していてちょっとアジアンな味が恋しくなった方にはいいですが、やはりここのおすすめはタパスやピンチョスをビールやワインで気軽に楽しむのが一番です。
*** コルドバ ***
Mercado Victoria メルカド ビクトリア
公式サイト: http://mercadovictoria.com/
旧市街からは少しだけ離れていますがRenfeの駅からは近いので、たとえばコルドバにAVEでお昼前後に到着して、まずは腹ごしらえしようと計画されている方は是非こちらへ行ってみてください。広い敷地にはテーブル席も多く取られているのがこのメルカドの特徴で、他の都市のメルカドよりもずっとゆっくり落ち着いて食べられるのがいいですよ。それにコルドバらしいサルモレホ専門店があるので、是非お気に入りのサルモレホを見つけてくださいね。スペインの扉のお奨めはアボガドのサルモレホです。コルドバでしかこんなに楽しいトッピングやトマト以外のサルモレホは見つけられないと思います。一度サルモレホに出会ってしまったら・・・ガスパッチョではもう物足りなくなるかもしれません?!
Los Patios de la Marquesa (ロス・パティオス・デ・ラ・マルケサ)
公式サイト: http://lospatiosdelamarquesa.com/
こちらはいかにもアンダルシアらしく、旧個人邸宅を改装してグルメフードコートに生まれ変わったユニークなスペース。旧市街の比較的中心部にあるので、コルドバの観光と集いのスポットとして、ツーリストに限らず地元の人でいつも賑わっています。名前にある通り中にパティオがあり、それぞれのスペースの区切りかたも面白いので、冷やかしでもいいからぐるりと一周してみてください。ちょっとしたお土産屋さんもあるので楽しいですよ。スペインの扉の一押しは土曜の夜。フラメンコライブショーが無料であるので、タパスとともにフラメンコも楽しめちゃう!スペイン旅行ならではのプランです。
*** セビージャ ***
Mercado La Ronja de Barranco (メルカド ラ・ロンハ・デ・バランコ)
公式サイト:http://www.mercadolonjadelbarranco.com/es/inicio/
セビージャ市内、闘牛場の近くに19世紀後半にギュスターヴ・エッフェルのデザインによって作られたLA LONJAが改修され、こうして市民のための憩いの場、グルメマーケットとして生まれ変わりました。
1200㎡の広い敷地は20店舗以上のレストラン・バルが店を構えています。建物を見学しに行くだけでも大きな価値がありますが、ここでは是非アンダルシアらしく、魚やシーフードのフリッターとマンサニージャを楽しんで頂きたいです。
Mercado Encarnación メルカド エンカルナシオン
公式サイト: http://www.setasdesevilla.com/mercado-encarnacion/
こちらは、前述のアーバングルメポート、メルカドとはことなり、あくまでも市民の台所としての市場。でもご紹介しようとと思ったのは、この市場の入ってる建物が特筆に値するから。まだまだあまり知られていませんが、Metropol Parasol(通称Setas-きのこ)はセビージャの新スポットで、間違いなく大聖堂、ヒラルダの塔、黄金の塔と同じくらい奇抜で目立つ存在なのです。ゆっくりセビージャで一日観光する時間があるという方は歴史探訪を楽しんだらこちらにも足を運んでください。メガフォトポイントです。パラソルの内部にはいくつかのファーストフードのお店がありますが、まぁ・・・食事は別のところでとったほうが賢明かもしれません。スペインの扉流冒険好きな旅行者には是非ともディナーの後のビールやワインの一杯を楽しみにお出かけされることをお奨めします。
*** マラガ ***
Mercado Merced(メルカド メルセー)
公式サイト: http://www.mercadomerced.com/
マラゲーニョ(マラガの人)によるマラゲーニョのための食文化スペース。市民の憩いの場、集いの場、食について知識を深める場、食を囲んで交流を深める場として生まれた総合テーマ設備とでも呼びましょうか。グローバル、インターナショナルな流れに逆らうようなスローガンを抱えているから余計にじゃあ見てやろうじゃないかという気になります。おもしろいな、と思ったお店は“Brochetería”。Brochetaとは串のことで、文字通り食材を串刺にしたお料理専門店。日本人ならきっとみんな、「あ、日本の串焼きに似ているね。」って思うでしょうが大きさが違うんだな~。俄然大きいのです。串の材料名がわからなくても、そこは旅の冒険、楽しみの一つ。少なくともスペインでは蟻とかカエルとか、変なものはあまり食べないですし、こういったしゃれたところではアジアの屋台のようなゲテ物は並んでいないので目で引かれるものを試して見ましょう!きっと日本でおなじみの食材でもへぇ、と思う味やコンビネーションがあるはずです。
*** バルセロナ ***
El National (エル ナショナル)
公式サイト: http://www.elnacionalbcn.com/
バルセロナ市内にはお奨めしたいメルカドはボケリアをはじめいくつかありますが、今回は1番お奨めのグルメスペースを。これまで紹介してきたメルカドはレストランというより市場という言葉のコンセプトを尊重したスペース作りで、それぞれのお店が店の自慢を量り売りし気軽に食すというコンセプト。一方のこのエル・ナショナルは、空間を数件の異なるレストラン、バルが共有するという点では同じですが、エル・ナショナルの規模はもう少し大きくなって、小さなお店をたくさん入れる代わりに、ブラッセリー、軽食、ビールとコンセルバ(conservaとは缶や瓶など保存食全般を示します。つまり火を入れなくてもつまみとして出せるものをつまみにおいているお店ということになります。)、タパスバー、魚介スペース、肉料理、オイスターバー、カクテルバーという風にテーマごとにスペースを分けているところがポイントです。特にバルセロナはスペインのデザインの首都とも言えほど斬新でおしゃれなデザインを生み出すことがとても上手な町。その目抜き通りのグラシア通りに隠れるようにしてあるエル・ナショナルはうなるほどに美しくかっこいいスペースなんですよ。ご自信の好みと目的に合わせた過ごし方を見つけてくださいね。
今日も最後まで読んでいただき有難うございました。
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