新緑の美しいこの季節。タイミングよく5月15日前後にマドリードに滞在しているラッキーなトラベラーの皆さん。サイ・イシドロ祭りのことをご存知ですか?スペインを代表する画家ゴヤは多くの作品にサン・イシドロ祭りの様子を描きました。人々が祭りを通して心から生きている喜んでいる様子をとても愛していたのですね。

 5月15日はマドリード自治州の守護聖人サン・イシドロの祝日。毎年市内7つの地区を会場に、盛大なお祭りが開催されます。アンダルシアのような華々しさよりもっと庶民的で気楽に楽しめるのがサン・イシドロ祭り。期間中およそ200もの無料コンサートが開催されて、屋台がたくさん並んで大いに賑わっているのですから、お天気がよければ美術館の訪問よりも外で過ごす時間を多めにとって旬のイベントを楽しんでみてはいかがですか?

お祭り期間中のサン・イシドウロ公園 Picture by @Jgomezcarroza From wikipedia

お祭り期間中のサン・イシドウロ公園
Picture by @Jgomezcarroza From wikipedia

 

Pradera de San Isidro(サン・イシドロの草原)

Praderaとは牧草地、大草原という意味になります。正式にはParque de San Isidro(サン・イシドロ公園)と呼ばれています。祭りのメイン会場となるこのプラデラは、18世紀の画家ゴヤも、1788年に“Pradera”というタイトルで絵を描いていて、マドリードにとってはとても大切な公園の一つでもあるのです。

サン・イシドロ祭の期間中、Romeria(巡礼)も行われるのですが、巡礼者がこの公園へやってくるので雰囲気抜群。マドリードの伝統的な民族衣装で着飾った人々の姿や、芝生上で寛ぐ人々に混じって、コンサートを楽しんだり、芝生でごろりとしながら、とにかくマドリードにいるんだ~という気分を存分に楽しんでもらいたいですね。

それにサン・イシドロのメイン会場となるプラデラでは、スペインの祭りには欠かせないcaseta(テント/屋台)がたくさん並んでいてマドリード市民が毎年大勢足を運んでいます。ここではマドリードっ子に混じて“entresijos(エントレシホス” やおなじみイカリングフライのボカディージョをビールと一緒に楽しんで。

え?なに、エントレシホスって?これはですね、マドリードに長年住んでいてもよほどマドリード下町、地元の人に案内してもらわないとめったに食べるチャンスもなくなってしまったマドリードの伝統郷土料理の一つなのです。

これは子羊のモツ(正確には腸間膜という部分だそうです)を油で揚げてお塩を振ったもの。ビールのつまみにぴったりなのですよ~♪。マドリード市内にはモダンなレストランが増えてしまって、こういった下町料理を出すお店は本当に少なくなってしまいましたけれど、祭りの屋台で見かけたら是非チャレンジして見てくださいね。ユニークな土産話になることは間違いありません。

ちなみに、私自身もモツは苦手で、やっぱりマドリードの郷土料理の一つのCallos(モツのトマト煮)は率先してお奨めしませんが、これはモツにありがちなゼラチン感がまったくないので、女性にも試してもらいたいですね。

 

Entresijos。揚げたての熱々がおいしいですよ。 Picture by GNU Free Documentation License from Wikipedia

Entresijos。揚げたての熱々がおいしいですよ。
Picture by barcex GNU Free Documentation License from Wikipedia

 

プラデラ(サン・イシドウロ公園)までの行き方

最寄駅:地下鉄5番線 - Urgel駅またはMarques de Vadillo 駅

 

マヨール広場

マヨール広場なら説明なしでもわかりますよね。ソル広場から徒歩5分なのでサン・イシドロだったって知らなくても、行ってみたらお祭りだったという記憶が蘇る方もいらっしゃるかもしれません。

 ここにも毎年大きなステージが組まれてショー、コンサートなどが無料に行われています。とても興味深い点はマドリードの守護聖人を祝うお祭りなのに、このステージではスペイン全国のフォルクローレ(民族)舞踊や音楽のショーがプログラミングされていること。 今でこそスペインの首都であるマドリードですが、マドリードの歴史は400年強、長いけれど他の都市と比較すると短いといわれてしまうのです。そんな「新参者」のマドリードが「大御所」の街々を代表して一国の首都として収まっているのですから、この場を借りて皆を代弁しようではありませんかという姿勢のように感じます。

地方色豊かな踊りやコンサートが昼間行われますが、夕刻以降にはビッグバンドやポップス、ロックなどの分野のアーティストのコンサートに変わります。

昼間と夜では雰囲気も客層随分変わりますので、近くに宿を取っている方は昼と夜のマヨール広場を2度楽しむのもお奨めです!マヨール広場では是非おいしいイカリングフライの名物ボカディージョをほおばりつつ、マドリードのお祭りを一緒に祝ってくださいね。

 

サン・イシドゥロ祭り 開催予定期間:2018年 5月11日~15日

開催都市:マドリード 

参考リンクサン・イシドロ祭り公式サイト 

マドリード市役所公式サイト

 

ゴヤのパンテオンに足を運んでみては

 

さて、ソル~オペラ~マヨール広場~王宮~大聖堂付近をぶらぶら歩いて街歩き。お天気がよくてもっと歩けそうだな~という方へ。

歩きついでに「ゴヤのパンテオン」まで足を延ばしてみては如何でしょうか。「ゴヤのパンテオン」とは訳すと「ゴヤの霊廟」となりますが、ここに画家ゴヤが安置されているわけではなく、内部にゴヤの壁画(1798年作)が残されているためその名前がついています。パンテオンは国宝であるサン・アントニオ・デ・ラ・フロリダ礼拝堂の一部となっています。以下の開館時間で入場は無料ですので、マドリードの国宝をこのチャンスに拝まれてはいかがでしょうか。

 

サン・アントニオ・デ・ラ・フロリダ礼拝堂開館時間:火曜日~日曜日の0930時~2000時

 

サン・アンロニオ・デ・ラ・フロリダ礼拝堂までの行き方

 

スペインの扉からの旅の1ポイントアドバイス♪

  • 祭りの会場はとても広範囲に行われていますので、サン・イシドロを地元民のように楽しみたいなら少なくとも2泊以上のマドリード連泊プランがお奨めです。
  • 普段からツーリストが行動する地域は人通りが多いところ。お祭り期間中の人手は倍増します。入場観光プランやお買い物プランとお祭りプランは完全に分けたほうが懸命です。お祭りに出かけるなら飲食用の小額現金をぽっけにねじ込んでカメラだけで出かけられるようにされるほうがいいでしょう。どうしても無理なら、ショルダーバックのファスナーは必ず体の前にもってきて手で押さえながら、リュックサックも背中でなく前に背負うようにして歩いて、スリや盗難被害に遭わないように注意してくださいね。

 

 

 

最後まで読んでいただき有難うございました。

この投稿は楽しかったですか? 気に入っていただけましたか?皆様の感想、コメントをお待ちしております。

スペインの扉はスペインファンの輪を広げるため、日本の皆さんにとってもっとスペインが近くに感じられるような空間を目指しています。

よろしければ、FacebookTwitterからのシェアを是非お願いします。

日本ブログ村の応援のほうも、よろしければ以下からポチリ、をお願いいたします。