スペインに行ったら面白いタパスにピンチョス、本場のパエーリャ、日本未販売のワインもチーズも味わいたい。なぜならスペインは美食の国だから。でも一度でもスペインを訪れたことのある人はもしかするとこう返してくるかもしれません。
「いやー。おいしいんだけどさ。食事時間が遅いのがね・・・。」
それもそのはず。ここスペインは生活パターンが日本とはまったく異なるので、食事パターンもずいぶん違います。普通のレストランのランチは13時~13時半ごろからオーダー開始。ディナーは20時~20時30分。遅いところだと21時なんてところもあります。だから特に晩御飯は適当につまんで済ませてしまったということも起こりがちです。せっかく食事文化はヨーロッパ一と堂々と胸をはれるスペインまでいらしたのですから、食事どころはきっちり抑えておきたいポイントですね。今回はマドリードで日本人時間で食事ができるお勧めレストランをご紹介します。
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日本時間でおいしく食事ができるお奨めのお店
レストラン、バール、カフェテリア、市場の立ち飲みコーナー、ファーストフードなど、スペインでは食べることに困ることはまずないと言えます。でも、いざはるばる遠くからやってきて足を運ぶ価値に値するレストランを見つけるのは至難の技。そこで今回はガイドブックが教えてくれない3つお店をご紹介したいと思います。
食を語るならまずは伝統の味から
Restaurante ESTADO PURO(エスタド プーロ)
エスタド プーロ 公式ウェブサイト(スペイン語のみ)*オンライン予約可能
観光客なら必ず訪れるプラド美術館から徒歩5分という絶好の立地に加えて、是非足を運んでもらいたいとお奨めする理由は、「生粋伝統スペイン料理」を手軽に試せるカジュアルさ。そしてなんといっても料理のレベルの高さ。なぜならここはスペイン料理界の最高峰といわれるナショナルガストロノミー受賞者であり現在はミッシェラン2つ星を有すPaco Roncero氏の監修・経営するレストラン。メニューを見ると、一見どこのバルでも見られるようなタパスが並んでいますが、そこはやはりマエストロの腕の見せ所。彼にしか出せない一品に仕上がったタパスは他では味わえないハイレベル。パエージャもありますのでまずは王道どころを試して見たい方に是非お奨めです。
住所:Plaza Cánovas del Castillo, 4 28014 MADRID
電話番号: 91 330 24 00
営業時間:12時~00時 / 年中無休
最寄の地下鉄の駅: 2番線 Banco de España / 徒歩7-8分
スペイン料理がはじめての人でもなじみやすいレストラン
Restaurante Yakitoro(ヤキトロ)
スペインの料理界の兄貴的存在Alberto Chicote氏が経営する創作料理店。
ヤキトロ 公式ウェブサイト (英語あり) * オンライン予約可能
ここ数年スペインのテレビ番組表に料理に関する番組があふれかえるようになったのは彼の実力と人柄が大きな影響を与えてきたといっても過言ではないと思います。氏が登場したテレビ番組“Pesadilla en la cocina ” や“Top Chef”は爆発的な人気番組となりました。それもそのはず、カメラに映された氏の激辛コメントはこれまでに数々の賞を受賞してきた敏腕シェフの食に対する情熱と真剣さの表れで、それが番組を見る人にも伝わってきたからでしょう。
お店の名前の由来は日本食の焼き鳥。メニューは日本料理にも造詣の深いチコテ氏ならではの創作料理が3ユーロ~。プレゼンテーションも焼き鳥をイメージしているとのことで、日本人にとっては親しみやすいかもしれませんね。。マドリード市の中心グランビア通りにあるLOEWE本店の角を入ってすぐにぶつかる道を右手に曲がると左手にあります。行きやすい場所なので、気軽に立ち寄れるのも魅力です。
住所:Calle Reina 41 Madrid
電話番号: 91 737 1441
営業時間:13時~00時 / 年中無休
最寄の地下鉄駅: 5番線 Gran Via駅 / 徒歩5分
この記事を書いてから、2号店がオープンしたようです。ご興味のあられる方は2号店もどうぞ。
住所:Passeo de Castellana 130
電話番号: 91 737 2552
営業時間:13時30分~23時30分 / 年中無休
最寄の地下鉄駅: 10番線 Santiago Bernabeu駅 / 徒歩5分
忙しいツーリストにこっそり教えてあげる特別なスペース
Platea(プラテア)
プラテア 公式ウェブサイト (スペイン語/英語)
ミッシェランの星付レストランでスペイン料理を体験してみたいけれど予算が気になる。予約は取れるの。滞在日数が短くていけそうにもないかも。ガイドブックに載っているレストランってどうもありきたりそうだし・・・。
そんな忙しいツーリストに最近必ずこっそり教えてあげる特別なスペースがあります。それはプラテア。
もと映画館の建物全体が食とエンターテイメントを体験する唯一の空間として生まれ変わりました。そこへPaco Roncero、Pepe Solla、Marcos Moranというミッシェラン星を保持するスターシェフ3人が息を吹き込んだらまさにシネジーを体感するに相応しい、世界でもとても珍しいガストロノミー体験空間となり瞬く間に大人気となりました。高級素材を使用したミニボカディージョ、生ハム、星付シェフ監修絶品とろとろのトルティージャをはじめ、アジアン、イタリアン、シーフード、煮込み料理、カクテルバー、オリーブ専門店など、個性的な各店舗がそれぞれの”絶品の一品”を常に競っています。かつて映画が上映されていたスクリーン部分には舞台が設置され、営業中はVJ、生演奏、ダンス、フラメンコ、ショークッキングなど常に何らかのパフォーマンスがあるのも人気のひとつ。
オーダーは各店舗にて注文、清算方式となっていてとてもわかりやすい。食べたい品を購入したら空いているテーブルへ着席。ドリンクのオーダーだけはウェイターが注文を取りに来きますが、注文と引き換えに代金をウェイターへ支払う仕組みとなっています。
住所:Calle Goya 5-7 Madrid
電話番号: 91 577 0025
営業時間:12時~00時(週末、祝日の前夜は夜中の2時30分まで) /年中無休
最寄の地下鉄駅:4番線 Colon駅 / 徒歩3分
3つのお店に共通して言える大切なこと
年中無休、シエスタ時間もなくかつオーダー開始時間が早いレストランを今回は紹介しましたが、3つのお店に共通して言える事があります。それはスペインでは大人気のスターシェフ達のお店だということです。
プラテア以外はオンラインで予約が入れられるので目指す日付があれば是非予約をして置いたほうが懸命です。プラテアは開業時間を目指していくか、夕食は18-19時を目指していけば問題なく座れるはずです。地元の人が来る14時~、または20時以降はごった返してくるのでその時間はできるだけ避けて、是非日本時間を目指して足を運んでみてくださいね。
最後まで読んでいただき有難うございました。
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