スペイン旅行のベストシーズンを地方毎に解説

by 土屋 寛子

スペイン ひまわり

スペイン旅行のベストシーズンはいつですか?」と聞かれたら、一昔前ですと、「3月~6月、9月~11月がお奨めです。」とはっきり言い切っておりました。それは比較的気候が「例年通り」で、読みの外れる年が少なかったのです。ところがここ10年は「例年と違って」と言うセリフが枕詞になってしまったかのように、年毎に大きく異なってきている傾向があります。

また、一昔前はマドリード=>アンダルシア=>バルセロナにしか日本人観光客が訪れなかったのが、今は日本人観光客が訪れるスペイン国内のデスティネーションも幅広くなって来ました。こうなるともう、いつがお奨めできるのか正直とても悩みます。そこでこの記事では日々の観察の繰り返しで出してきた筆者なりの、最近のスペイン気候と旅行のベストシーズンの考察の結果を、地方毎ごとにまとめてみました。

 

 

スペイン旅行のベストシーズンを地方毎に解説

 

いろいろな視点を包括的に見てみると意外とハイシーズン=あなたのスペイン旅行のベストシーズンでないこともあるんです。それはスペインの旅行業界では大まかに言うと、欧州の人が夏休みシーズンでスペインに押し寄せてくる時期をハイシーズンと呼び、それ以外の時期がオフシーズンと呼ばれる傾向にあるからです。加えて、風土の差により各地方の気候の変動もずいぶん違っているのです。各地の気候的視点から見たハイシーズンと、旅行業界から見たハイシーズンとオフシーズンの傾向を見てみると、一般的なハイシーズンがあなたのスペイン旅行ベストシーズンではないということが見えてきます。

地方毎に、最高気温、最低気温、雨季、という3つのカテゴリーで数字を案内しています。ここで使う「雨季」という表現は、いわゆる「アフリカのスコール」「アジアのモンスーン」のようなものではなく、「一年を通じて降水確率が高い時期」を意味しています。雨は土砂降りだったり、シトシト小雨であったり、一日中降りやまない長雨であったり、様々です。雨季と書いていても、雨が降らない天気の良い日ももちろんあります。あくまでもスペイン旅行の荷物づくりのご参考としてご閲覧ください。

また、季節の区切りは、日本の感覚的季節の区切りとは少し異なっていると感じられるかもしれませんが、スペインでのカレンダーに基づいた春・夏・秋・冬の区切りとしています。

マドリード

私の暮らすマドリードは、スペイン本土内では一番天候に恵まれている場所だと思っています。春・秋は過ごしやすく、適度に雨が降ってくれます。夏日を迎えるころには雨季は終わり、夏の間に雨が降ることはまれなので、屋外で時間を過ごす人が多いのもそのためですね。そんなマドリード旅行のベストシーズンは通年と言っても過言ではありませんよ。

季節 3月21日~6月21日 6月21日~9月21日 9月21日~12月21日 12月21~3月21日
平均最高気温 17ºC ~28ºC 30ºC ~ 38ºC 18ºC ~32ºC 6ºC ~ 25ºC
平均最低気温 4ºC ~ 15ºC 13ºC ~ 20ºC 8ºC ~15 ºC 2ºC ~ 10ºC
雨季 11月~4月末

 

マドリード 旅行のベストシーズンは一年中!

 

  • 1月は降雨量が比較的少なく、天候が安定しています。市内の気温は夜間にマイナス2~4度ほどになることもありますが、大阪・東京の寒さとあまり変わらないでしょう。
  • 2月は引き続き真冬+雨が降る確率が1月より高くなり、すこしだけ不安定な時期に当たります。
  • 11月~2月は欧米人観光客、団体客があまりこの時期に旅行をしないため、プラド美術館が比較的ゆったり見られます。
  • 3月は冬、初夏といった日が交互に訪れるような時期ですが、基本まだ冬の服装です。
  • 4月になるといわゆる雨季が始まり雨続きとなる可能性も高くなります。運よく晴れ間に当たるとすがすがしく日差しも明るくすばらしい町歩き日和が期待できます。日中は30度近くになる日も出てきます。傘の持参が必須です。
  • 5月は日毎寒くなったり暑くなったり、夜間と日中の寒暖の差が一番感じやすいのがこの時期。雨が降ったりやんだりするのもこの時期の特徴です。スペインでは「5月一杯冬のコートはしまうな」言われるのですが、それはスペイン人が実生活から生まれた言葉です。
  • 6月に入るとマドリード真夏日に入る日が急激に増えます。早い年だと6月の初頭から35度近くになる年もありましたが、普通だと日中最高気温が30~33度ほど。ただし豪雨に混じって雹が降ったりするおかしな天気に度々見舞われるのも6月です。
  • 7月・8月 マドリード市としてはローシーズンを迎え、市内のホテルも料金が下がりますマドリードっ子は夏休みで海に行ってしまい、人口も2/3以下に減るので市内の車が少なく、人込みも少なく歩き易いのでマドリードの夏は私は大好きです。この2ヶ月で雨に降られることはほぼ皆無です。公共交通機関の本数も減ります。
  • 9月・10月 残暑が厳しく10月も昼間は真夏日の日差し(気温35度前後)ですが、夜間は涼しくなってくるので、上着の持ち歩きが必要になってきます。
  • 11月 すっかり夏の日差しどころか一体何時太陽が戻ってくるのだろう?と思ってしまうほど雨続きとなるのが11月。日本の梅雨に似ています。この時期は傘の持参が必須です。
  • 12月 あれだけ続いていた雨も12月になると不思議とやみます。クリスマスシーズン、イルミネーションが点灯して、町歩きもぐっと楽しくなります。年末年始を除けば、ホテル料金は安いし、クリスマスマーケット、ポップアップマーケット、コンサートなどのイベントが目白押しで、マドリードを楽しむには実は一番お奨めの時期だと思っています。気温も日中に10度以下になることも12月はありません。
  • マドリード市内はホテル料金が12月~2月と7月~8月に安くなります。

アンダルシア地方

「アンダルシアはスペインのフライパン」という表現を聞いたことがあるでしょうか?文字通り、夏は熱したフライパンのように高温になることで有名です。「それは真夏日だけでしょ?」と思っていると痛い目にあいますよ。ここ10年以上、6月頭~10月末頃まで日中は35度を超えるような真夏日となる傾向が続いています。コルドバ、セビージャの7月、8月は連日35度を超え、猛暑ですと40~46度という数字が道路脇の温度計に表示されることも珍しくありません。この時期は日没も遅いため(21時~22時頃)で文字通り夜中まで高温が続きます。6月、9月、10月は7月、8月に比べて夜間の気温が若干下がりますが、観光中の気温はまだまだかな~り高く日差しもきついです。にも関わらず世界中から観光客がアンダルシアに押し寄せるのも6月~9月前半なので、主要な町はどこも混雑しています。

セビージャの大聖堂に入場するために35度の太陽の下30分以上待つ、ということもざらです。ですが、11月に入るとアンダルシアも一降雨量の増える時期に入るため、気温的には過ごしやすくなってきます。

季節 3月21日~6月21日 6月21日~9月21日 9月21日~12月21日 12月21日~3月21日
平均最高気温 20℃~32℃ 32℃~35℃ 15℃~30℃ 10℃~20℃
平均最低気温 8℃~18℃ 18℃~20℃ 10℃~18℃ 5℃~8℃
雨季 11月~5月半ば

 

アンダルシア 旅行のベストシーズンは12月~6月

 

  • コルドバのパティオを楽しむには4月~6月と12月のクリスマスシーズンが旅行のベストシーズンです。
  • スペインの代名詞的存在のひまわり畑は、年毎に前後しますがアンダルシアでは5月末~6月半ば頃が一番旬の時です。ただし、個人で畑に近づいてインスタ用に写真が撮りたい!というのはかなりの難関です。現地発のツアーに参加するのがお奨めです。
  • アンダルシア地方の町には街路樹にオレンジの木がたくさん植えられています。オレンジの花はすばらしく高貴な香りがします。オレンジの花の開花期間は短いのですが3月半ば~終わり頃にオレンジの花の香りを楽しめます。
  • 1月後半~3月後半頃ですと、グラナダのネバダ山脈が雪に覆われた景色を見ることができるでしょう。よい写真を狙いたい方はアルバイシンまで足を延ばしてみてください。
  • 真夏日となる6月~10月のアンダルシアは気候は安定していますが、とにかく砂漠並みに暑いです。午後に休憩が取れるような、ゆったりとした行程を組むのがいいですよ。

カスティーリャ・イ・ラマンチャ地方とエストレマドゥーラ地方

内陸に位置するこの2つの地方は、真夏はアンダルシア同様に38度以上の気温となり、気温の観点からすると6~9月はあまり旅行のベストシーズンとは実はいえません。真冬は雪が降ったり気温もマイナスとなる日が続く極端な地方です。ですが、世界遺産都市トレドの旧市街が雪に覆われるということはほぼありません。ですから真夏日を外したシーズンが、筆者にとってはスペイン旅行のベストシーズンとなりますね。

季節 3月21日~6月21日 6月21日~9月21日 9月21日~12月21日 12月21日~3月21日
平均最高気温 10℃~25℃ 25℃~35℃ 10℃~30℃ 0℃~6℃
平均最低気温 -2℃~12℃ 12℃~18℃ 13℃~1℃ 1℃~–5℃
雨季 2月~6月

 

カスティーリャ・イ・ラマンチャ地方とエストレマドゥーラ地方 旅行のベストシーズンは12月~6月

 

  • エストレマドゥーラ地方の春は最高です!デエサ(Dehesa)と呼ばれる放牧用の大地が花と緑の絨毯に覆われたようになり、春の到来を五感で楽しむことができます。
  • どちらの地方もお奨めは3月~6月半ばと9月後半~11月です。またこの地方の1月、2月はかなり冷え込みますので、しっかりと防寒してお出かけください。
  • ラ・マンチャ地方にあるコンスエグラ(風車の村)は甘い白ネギの生産地でもあります(カタルーニャ地方ではカルソッツと呼ばれる)。1,2月の収穫時期にはおいしい白ネギ料理がここでも楽しむことができます。
  • トレドのパラドールのレストラン-カフェテリアのテラス席で、夕暮れに染まっていく旧市街を眺めながら冷えたビールや白ワインを楽しむ至福の時間は、日照時間の長い夏(6~9月)だからこそ楽しめる醍醐味です。
  • あまり知られていませんが、ラ・マンチャ地方のクエンカは良質なひまわり(食用)を育てる名産地。ひまわり畑が6月頃に見られます。

バルセロナ・バレンシアなどの地中海沿岸地方

地中海気候と呼ばれ通年を通して比較的温暖というイメージのあるこの地方。確かに真夏日でもアンダルシアやエストレマドゥーラ、ラ・マンチャ地方のように40度を超えることもあまりありません。ですが、気温が高くならないわけではなく、海に近い分湿度も高いので、マドリードの夏に比べて確実にじっとりとした汗をかきます。(それでも日本の夏ほどではありません。)気候の点からするとこの地方もマドリード同様通年が旅行のベストシーズンだと言えます。湿度がマドリードより高い点を除けば、降雨量や降る時期もほぼマドリードと同じくらいと考えていて問題ありません

季節 3月21日~6月21日 6月21日~9月21日 9月21日~12月21日 12月21日~3月21日
平均最高気温 16℃~25℃ 25℃~30℃ 16℃~25℃ 13℃~16℃
平均最低気温 8℃~18℃ 17℃~20℃ 8℃~17℃ 5℃~8℃
雨季 11月半ば~4月半ば

 

バルセロナ・バレンシアなどの地中海沿岸地方の旅行のベストシーズンは一年中!

 

  • バレンシアは火祭りで有名ですが、お祭りは3週間近く続きます。3月前半だとまだそれほど混雑していないので、ニノット(張子の人形)の展示や開催期間中のイベントも比較的ゆっくり楽しめます。
  • 夏のバルセロナは半端なくどこも混雑していますので、出来れば7月~9月を外した時期の訪問・滞在がお奨めです。
  • バルセロナの大晦日~新年を迎えるカウント・ダウンのイベントは年々有名になりつつあります。盛大にスペインらしい年明けを迎えてみたいという人にはクリスマス~お正月のバルセロナ滞在もお奨めです。
  • 地中海沿岸地方は、バルセロナ以外でも7月、8月はスペイン人の夏休みシーズンにもなり、内陸に住むスペイン人達もぞろりとバケーションの為にビーチへ出かけます。スペイン人は2週間以上の夏休みを取ることが多いので、各月の初日、15,16日、最終日は休暇ラッシュと呼ばれ、RENFE長距離線、長距離都市間バスも満席となります。早めのスケジュール管理、チケットの確保のご用意を!

カスティーリャ・イ・レオン地方

スペイン領土のおよそ1/5を占める広大な地方。内陸かつ海抜の高い地方でもあり、1月、2月には大雪となることもあり、とても厳しいです。一方の夏は乾燥していて気温もマドリード並みに上がりますが、夜はずっと涼しくなるので過ごしやすいのが特徴です。雨季はマドリードの動きと似たような傾向で、3月~5月、11月に一番雨がよく降ります。12月~2月は積雪が多い地方でもあるので、その時期を覗けば比較的長い間が旅行のベストシーズンだと言える地方でもあります。

季節 3月21日~6月21日 6月21日~9月21日 9月21日~12月21日 12月21日~3月21日
平均最高気温 20℃~32℃ 25℃~35℃ 20℃~25℃ 6℃~20℃
平均最低気温 8℃~15℃ 10℃~15℃ 12℃~8℃ -5℃~8℃
雨季 11月~5月

 

カスティーリャ・イ・レオン 旅行のベストシーズンは4~11月初旬

 

  • 3月~4月にこの地方へバスや列車で移動すると、ケシ(ポピー)の花畑があちこちで見られます。赤と緑色にゆれる草原はとてもかわいらしく和みます。
  • サンティアゴ巡礼をこの地方から始めるなら、5月以降~10月頃が良いでしょう。
  • アンダルシアのひまわりより開花時期も遅いため、この地方では7月、8月にひまわり畑に出会えます。
  • ワインの産地として有名なカスティーリャ・イ・レオン地方。ワイナリー巡りをしながらこの地方ならではのゆったりとした自然の風景を楽しむには5月以降~10月頃ならいつでもお奨めです。ぶどうの収穫が各地で8月末~9月に行われるので、その時期に訪ずれると、普段以上に活気溢れたワイナリーの雰囲気が楽しめます。

カンタブリア・アストゥリアス・ガリシア-北スペイン

スペインの中でも降雨量の多いこの地方は、11月~4月前半頃までとてもよく雨が降ります。沿岸部と内陸の山岳地方とでは海抜の差が大きいため、沿岸部は冬の晴れ間は気温も比較的穏やかですが、内陸の山岳地帯では降雪確率がとても高くなります。この地方が極端に気温が下がったり、上がったりすることも、他の地方と比較して少ないため、この地方も実は比較的旅行のベストシーズンは長めといってもよいかと感じています。

季節 3月21日~6月21日 6月21日~9月21日 9月21日~12月21日 12月21日~3月21日
平均最高気温 15℃~22℃ 22℃~30℃ 12℃~22℃ 8℃~15℃
平均最低気温 6℃~10℃ 12℃~15℃ 8℃~15℃ 5℃~10℃
雨季 11月~5月初旬

 

北スペインの旅行のベストシーズンは4月後半~10月

 

  • ですが、サンティアゴ・デ・コンポステーラや、ア・コルーニャ、サンタンデールやヒホンなど、沿岸地方の町に1,2日ほど滞在・観光するだけで、多少の雨なら気にならない場合は、他の時期もいいですよ。灰色がかった石造りの家や町並み、雨に濡れてつやつやと輝く石畳の道、苔むした教会の壁、潤った森林や牧草地には他の地方では味わえない旅情があります。
  • ガリシア地方は椿がたくさん植えられています。冬の観光にはあちこちで椿の鑑賞が楽しめます。
  • 北スペインは海産物の産地でもあります。おいしいシーフードを食べるなら、やはりこちらでも冬がお奨めです。
  • アストウリアス、カンタブリアの夏は最高に美しいです。グリーンスペインと言われているだけに、沿岸部でもすこし内陸に入れば緑の放牧用の大地と丘が広がっています。
  • 絶景に出会えるコバドンガ湖地域のハイキングコース、ピコス・デ・エウロパの登山、ハイキングは7,8月がベストシーンズンです。
  • 個人的には、夏にスペインに来られるならだんとつ北スペインを一押しいたします。

バスク地方

年々知名度も人気度も高まる一方のバスク地方。スペイン一番の美食地方という立ち位置も不動のものとなってきました。バスク地方も前項の北スペイン同様、降雨量の多い地方ですが気温は通年他地方に比べて温暖だと言えます。真夏に35度を超えることも、1月、2月の真冬でもバスク地方で気温が10度以下に下がることもあまりありません。そのかわりスペイン全国でカンカンの日照り続きの7月、8月でも、雨の降る確率が高いこともこの地方の特徴です。また過ごしやすい夏はバスク地方は短く、湿った冬の訪れも早く長い地方でもあります。特に11月~4月頃までによく雨が降り続きます。沿岸部と内陸山岳地域とでは、海抜の差のため、常に2~3度の温度差があります。気温だけのことを考えたりすると、いつ訪れても割と穏やかな表情で迎えてくれるのがバスク地方といえ、よほど雨が嫌いでない限り、一年中旅行のベストシーズンと言えなくもありません。

季節 3月21日~6月21日 6月21日~9月21日 9月21日~12月21日 12月21日~13月21日
平均最高気温 14℃~22℃ 22℃~24℃ 15℃~24℃ 8℃~14℃
平均最低気温 7℃~14℃ 14℃~17℃ 8℃~14℃ 6℃~8℃
平均降水確率        

 

バスク地方 旅行のベストシーズンは4月後半~10月

 

  • サン・セバスチャンはこの地方で最も人気のある観光地。7月、8月はヨーロッパ中からバケーション客が集中するため、ホテル料金が高騰します。ですが、アンダルシアに比較すると「何処が?」という印象になるかもしれません。
  • サン・セバスチャンとビルバオ以外の地方は外部への観光PRもアンダルシアやカタルーニャほど行われてきていないので、どこへ行ってもゆったりと滞在を楽しむことができます。
  • この地方の町歩きには突然の雨に備えてフード付きの上着や折りたたみ傘を持参するといいでしょう。

リオハ・ナバラ・アラゴン地方

あまり馴染みのない地方ではありますが、リオハはワイン、ナバラは牛追い祭りのパンプローナ、アラゴンは世界文化遺産でもあるムデハル建築というトピックで、多くの人達を強く魅了する個性豊かな地方です。

この地方は地理的にも大変興味深く、北部は湿潤、南部は乾燥、中央は亜寒帯気候と認識されています。通年の平均気温だけを見ると10~15度となっているのですが、夏も冬も北と南とでは20度近くの激しい気温の差が見られる時期もあるほどです。降雨量に関しても、湿潤な北は降雨量がグリーンスペイン同様に高く曇りの日が多く長い冬の後に穏やかな夏が訪れるのに対して、南はラ・マンチャほど乾燥しているため、厳しい冬と猛暑の夏になります。また南部はその地理的条件から強風が吹く日が多いことも特徴の一つと挙げられます。

筆者が数年前にお客様と一緒に11月初旬にログーニョへ出かけた時は、夕方18時の気温はすでに5,6℃で、風が強く、空気は乾いていて、体感気温は0℃ぐらいに感じた記憶があります。(軟弱~!)

季節 3月21日~6月21日 6月21日~9月21日 9月21日~12月21日 12月21日~3月21日
平均最高気温 15℃~25℃ 25℃~30℃ 12℃~25℃ 9℃~13℃
平均最低気温 5℃~15℃ 13℃~18℃ 5℃~15℃ 2℃~5℃
雨季 11月~3月末

 

リオハ・ナバラ・アラゴン地方 旅行のベストシーズンは4月後半~10月

 

  • リオハ地方はワインの名産地。収穫前のブドウ畑を見にワイナリーを訪問するなら春~8月がお奨めです。11月になるとこの地方の体感気温はもう東京の真冬ほどになっています。
  • パンプローナの牛追い祭りは毎年7月初旬の開催です。ナバラの人口の50%がパンプローナに集中してる大き目の町ですが、祭りの開催期間は町の人口が3倍ほどに膨れ上がります。祭りに興味のない方は、この時期のパンプローナの訪問は避けることをお奨めします。
  • ナバラはスペインでも高品質でおいしい野菜の名産地。1月中旬~5月の半ば頃まで、旬の野菜が出る時期となり、摂りたての3大春野菜(ホワイトアスパラガス、アーティチョーク、ソラマメ)のソテー(menestra)があちこちのレストランで提供されています。絶品ですよ!!
  • サラゴサでは10月に聖母ピラール祭が開催されます。お祭りの興味のある場合は、早めのホテル手配が必須です。
  • サラゴサの冬は風が強く体感温度もとても低く感じられます。逆に夏は流れるエブロ川の湿気のため、気温が高いだけでなく湿度も高いため、かなり体力を消耗しますのでご注意ください。

カナリアス諸島

常春のカナリアス諸島の一年間の平均気温は20度前後。最低気温が13℃以下となったり、最高気温が31℃以上になったりすることはカナリアス諸島ではとてもまれです。穏やかな気候のおかげでカナリアス諸島は年中人気の観光地です。

 

季節 3月21日~6月21日 6月21日~9月21日 9月21日~12月21日 12月21日~3月21日
平均最高気温 20℃~25℃ 22℃~28℃ 22℃~25℃ 18℃~22℃
平均最低気温 15℃~20℃ 18℃~21℃ 15℃~20℃ 15~16℃
雨季 11月~3月半ば頃

 

カナリアス諸島 旅行のベストシーズンは一年中!

 

  • 中でもカナリアス諸島最大の島-テネリフェ島の最大のイベント-カーニバル(2月)は世界的にも有名で、スペインでも毎年テレビ中継されているほど盛大です。この時期は街中もお祭りムードで賑わっているので、滞在がずっと記憶に残るものになるでしょう。
  • ビーチや屋外のアクティビティ、ヨーロッパ最大のプール-Siam Parkを楽しみたいなら当然夏がお奨めです。
  • 12月~3月の冬場は寒い北欧諸国のバケーション客の間で大人気のデスティネーションでもあります。ただし、冬場は強風が強く吹く日が多いのが特徴です。

バレアレス諸島

日本人にとってはバレアレス諸島という総称よりも、イビサ島、マジョルカ島、メノルカ島とそれぞれの島の名前のほうがなじみがあるかもしれませんね。

同じ島でも、カナリアス諸島がスペイン本土よりもアフリカにずっと近いく、年中気温が温暖であるのに対比して、バレアレス諸島はバレンシア地方あたりの、緯度的には首都マドリードと同じくらいに位置しているため、普通に夏と冬の寒暖の差があります。ここ近年では冬に大雪が降ったりするようなニュースも度々聞かれたりもします。

 

 

季節 3月21日~6月21日 6月21日~9月21日 9月21日~12月21日 12月21日~3月21日
平均最高気温 18℃~27℃ 27℃~30℃ 15℃~27℃ 15℃~18℃
平均最低気温 10℃~19℃ 18℃~23℃ 10℃~20℃ 8℃~10℃
雨季 9月半ば~5月半ば

 

バレアレス諸島 旅行のベストシーズンは4月後半~10月

 

  • 基本バレアレス諸島の観光ハイシーズンは6月半~9月頃。この時期の訪問を検討するなら早めにホテルと飛行機の手配に着手するのがお奨めです。それ以外がオフシーズンです。いろいろな視点から包括的に見てみると意外とハイシーズン=あなたの旅行のベストシーズンでないこともあるんです。
  • イビサ島は特に、スペインの中でもカディスに次に最も重要なフェニキア文明遺産の保存されている場所でもあります。ビーチリゾートが目的ではなく、歴史、文化を求めるならば、大混雑した夏場は避けるのがいいでしょう。
  • 逆にイビサでクラブパーティー、船上パーティー、イベント、コンサートなど夏場はイベントがあり、思いっきりはじけたい人はハイシーズンに出かけるべきです。オフシーズンになると、多くのディスコ、クラブ、ホテルなどは休業となります。また12月~2月末頃は雨季の中でも降水確率も高くなります。
  • マヨルカ島は夏のビーチリゾートとして人気があるのはもちろんですが、実はサイクリングのメッカでもあるのです。世界中からプロ、アマ問わず、1月~5月頃には、マヨルカ島でのサイクリング観光またはトレーニングをしに自転車好きが集まります。
  • 喧騒は避けたいけれど、夏のよい気候に綺麗な海でビーチリゾートを楽しみたいという人には、メノルカ島がお奨めです。

まとめ

如何でしたか?

ここで説明したことはかなり現実的な観察の結果ですが、すべてが正解ではありません。スペイン旅行中によいお天気に恵まれるか同課は最終的には神頼み。でも、スペインの気候の最近の傾向を知っているのと知らないのとでは、スペイン旅行の時機を選ぶときや、いざ現地に向かうときの気持ちの持ち方も変わってくると思いませんか。

スペインは広い国です。1週間そこらの短い個人旅行では、飛行機の発着地+2,3都市くらいしか見られないと思います。大まかな行きたい都市、地方が決まったていたら、今回の記事で自分の目的にあったスペイン旅行ベストシーズンを検討してみてくださいね。

具体的なスペイン旅行の日取りが決まって服装や荷物のことを考えながらスーツケースの準備をし始めるころには、現地の具体的な天気予報をWeather Forecastページでチェックしておきましょう。このページは現地の正確な12日間の天気予報を教えてくれるのできっとお役に立つと思います。

また、この記事をまとめるにあたっては、筆者個人の経験値からのコメントを多分に挟んではおりますが、気温のデーターはWeather Sparkのデーターを参考にしています。

こちらの記事もどうぞ!

セビーリャの春祭り 来年はいつ?

セビーリャの春祭り 来年はいつ?

セビーリャの春祭りはキリスト教の国-スペインのお祭の中でも珍しく一切宗教色がないのもひとつの特徴です。宗教に関係なく純粋に“生きていることの喜び。それを分かち合って祝う”お祭りなのです。この期間中セビーリャ市の活動と市民の生活の一部がフェリア会場で繰り広げられるので、ある意味セビーリャの町としての機能が一時的に中断されるとも言われています。

スペインの地理的条件と気候 基礎知識

スペインの地理的条件と気候 基礎知識

スペインって暑いの寒いの?一年中温かい?コスタ・デル・ソルって聞いたことあるけど、海岸が多い国よね?といった、何となく皆さんが持たれているスペインのイメージを、スペインの地理的条件と気候の関係から、データと実際に役に立つ情報、筆者の個人的体験や意見、印象も取り混ぜながらわかりやすくまとめています。

生ハム選びにお役立ち!スペインの生ハムの種類

生ハム選びにお役立ち!スペインの生ハムの種類

生ハム 基礎知識   生ハムの種類によって見られるサイズの違い スペイン旅行をしたことのある方、またはテレビの旅行番組などでも、レストラン、バルの天井からたくさんの生ハムがぶら下がっている光景を目にしたことがあると思います。生ハムの専門店やおいしい生ハムを売りにしている飲食店、市場のお肉屋さんに行くと、店頭には何本も生ハムがぶら下がっているスペインならではの光景ですね。...

0コメント

コメントを提出

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Pin It on Pinterest

Shares
Share This