スペイン人は「シエスタ!ロングバケーション!ノー・パサ・ナダ(大丈夫~!)」とお気楽ご気楽でラテンなイメージが固定していますが、スペイン国内でもプロ・一般読者から絶大な人気を誇る旅行雑誌「Conde Nast Traveler」が2019年8月22日に発表した記事では、それを覆す内容で大変興味深いものでした。

 

『スペインの4つの空港が、欧州内でもっともキャンセル・遅延の少ない空港トップ10にランクイン』

 

毎年パリ、アテネ、ロンドン、バルセロナ、ビルバオ、マドリードなど、欧州内のあちこちの空港で、連休や夏休みシーズンになると、管制搭や空港の職員、キャリアの職員、パイロットなどつまりは飛行機がスケジュール通りに飛ぶためには欠かせない人々たちによるストライキが行なわれるばかりか、まさに9月のスペインでは空港職員によるストライキ敢行のニュースがテレビで連日話題になっている中、かなり興味をそそられるタイトルの記事でしたのでしっかり読み込んでみることにしました。

仕事でも遊びでも、飛行機に乗ることはバスや電車にのる感覚や心構えとは何かことなりますよね。飛行機を使う理由や目的はなんであれ、誰でも自分のフライトがキャンセルになったり、ディレイしたりすると、嫌な気持ちや不安になったりするものです。この記事によるとスペインの空港では利用するフライトキャンセル・ディレイ率が比較的低い、ということらしいのです。

記事は利用者がフライトキャンセルやディレイ、オーバーブッキングなどの被害にあったときに、ネット上からその申し立てを行なうことができるサイトを運営しているFlightrightという会社が集計した数字を下にまとめられていました。(ちなみにこのFLIGHTRIGHTのサイトは誰でも利用できます。)

 

以下、欧州内でもっともキャンセル・遅延の少ない空港TOP10のランキングです。

 

1. ロンドン スタンステッド空港  0,35% de

2. ロンドン ルートン空港  0,39%

3. ロンドン ガトウィック空港  0,59%

4. イスタンブール アタチュルク国際空港 0,59%

5. マドリード バラハス空港  0,60%

6. アテネ アテネ空港 0,66%

7. グラン・カナリアス ラス・パルマス空港  0,72%

8. バルセロナ エル・プラット空港  0,74%

9. ブカレスト アンリ・コアンダ国際空港  0,82%

10. マラガ コスタ・デル・ソル空港  0,83%

※ 各空港の後ろに続く数字が2019年1~3月までに報告されたアクシデント・遅延などパーセンテージとなります。

 

ちなみに、この集計は欧州内の36の空港の数字から取られたもののようで、ワースト1、つまり最もキャンセル・遅延などの確立が高いのはドイツのフランクフルトで1,54%。アムステルダム空港もワースト5で1,33%。(ワーストランキングは記事には出ていなかったので、国際空港ではないのかも知れません。)まじめ、働き者のイメージあるドイツやオランダの国際空港は荒れ気味ですね。ストライキが最も多い印象を受けるパリはランキングの19位でした。

 

TRAVELERの記事では、「キャンセル・ディレイ・オーバーブッキングなどで予定が狂ってしまった方。泣き寝入りせずに消費者の権利をきちんと把握して、その権利を履行しましょう。」とありました。なんでも、こんなにフライトのキャンセル・ディレイの確率が低いスペイン国内だけでも、この数字をそのまま2019年の集計に換算すると、経済的損失はなんと167億円以上にも上るとか。

ただし、遅延の場合被害をこうむったと権利を主張できるのは3時間以上から。1,2時間では「事情をお察しください」で済まされてしまうそうです。まぁ、テクニカルな問題があって無理やり飛ばされるよりは、1,2時間で安全確認が完了するのであれば、待ちたいですよね。

いずれにせよ、本当に目的地に到着するまでは、搭乗券や荷物受託シールなどは大切に保管しておきましょうね。