40バスク地方最大の空港、ビルバオ空港。スペインに降り立つ最初の空港がビルバオ空港になるように旅行をされる人も少しずつ増加していっています。バスク地方最大とはいいましたが、実際はさほど大きな空港ではありませんし、ビルバオ自体も大きな町ではありません。ですがとにかくバスク語表示が魔法の言葉のようで名前が覚えにくく悩ましい地方、そんなバスク地方の空のメインゲートがビルバオ空港です。
今回の記事ではバスク語の表示に惑わされずにスムーズに空港-市内を移動する手段を纏めています。
(情報提供 - 2019年11月現在)
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バスク地方最大 ビルバオ空港について
ビルバオの空港はビルバオ市内から12kmほど離れた場所にあります。国際空港となり3つのターミナルがありますが、乗客の利用に使われているのはこのうち2つだけ。ビルバオ空港はスペイン国内のLCCキャリアーブエリング航空(Vueling)の準ハブターミナルでもあるため、バスク地方内はもちろん北スペインでももっとも重要な空港と言えます。Vuelingを利用すれば、ビルバオからスペイン各主要都市(マドリード、バルセロナ、バレンシア、グラナダ、セビーリャ、マラガ、パルマ・デ・ジャジョルカ、サンティアゴ・デ・コンポステーラなど)にも格安、簡単に移動することが出来るので、ビルバオを旅の起点とするのも効率が良いケースも考えられます。訪問都市が分かっている場合は、日本からの航空券を購入する前に検討する価値もとても高いでしょう。
ビルバオ空港に関してはウィキペディアにて日本語で詳しく解説してあります。ウィキペディアのページはこちらからどうぞ。
Vueling航空 公式ホームページ:サイト
Vueling航空のビルバオ発着デスティネーションリスト:こちら(英語)
空港からビルバオ市内までの移動手段
1.市バス/ビスカイバス(Bizkaibus Línea A3247)
2019年11月、この記事を書いている時点では、ビルバオ空港から公共交通機関を利用して市内へ行くにはビスカイバスという路線バスしかしかありません。メトロ・ビルバオ(地下鉄)と空港を結ぶプロジェクトが発表されていますが、実現するのはまだ数年先そうです。
ちなみにビスカイバスはいわゆる空港発着のリムジンバスではなく、あくまでも路線バスです。
運行時間:年中無休 / 以下の始発時間から15分おきに運行
路線番号:A3247番
ビルバオ市内発 => 朝5時15分~22時00分
ビルバオ空港発 => 朝6時15分~24時00分
運賃:3€ / 乗車時に支払い
ルート :ビルバオ空港 ⇔ 市内バスターミナル(インテルモダル)
ルート上、途中次の3つの停留所に停車します。
空港発=>1つ目「Alameda de Recalde 14番」
グッゲンハイム美術館近辺にホテルを取っておられる方はここで下車です。ちなみに空港からバスに乗車した場合、進行方向に向かって右手側に座るとグッゲンハイム美術館をハイウェイの上から少しだけ拝むことができますよ。
空港発=>2つ目「Gran Via 46番」
空港発=>3つ目「Gran Via 74番」
空港発=>終点 「Intermodal」
インテルモダル(Intermodal Bilbao)はビルバオの近距離・長距離バスの発着点-バスターミナルです。このバスターミナルからサン・セバスチャン行き、バスク内陸地方、フランスなどへのバスが発着しています。
2.タクシー
上記のバスは安いし、「市内」に出るのは大変便利ですが、途中の停車駅、バスターミナル周辺にはあまりホテルはないため、観光客の方は結局バスターミナルで地下鉄に乗り換えて目的地の最寄り駅までまた移動する、ということになります。大きなスーツケースやいくつも荷物を抱えている場合にはお奨め手段ではありません。空港からバス、そして地下鉄に乗り換えることが面倒なら、タクシーで一気に目的地へ移動するのも1つの方法です。
タクシーで市内で移動すると料金は25~30€ほど。ビルバオのタクシーは均一料金ではまだありません。また夜間料金も適用されます。
夜間料金(タリフ4)適用時間:22時~7時
また土曜日、日曜日、祝日は時間に関係なく終日タリフ4が適用されますので、前述の料金より少しだけ高くなることを前提にご利用ください。
3.プライベートトランスファーサービス
最後に、タクシー同様完全プライベート利用で、目的地まで一直線に移動できるのがこちらのプライベートトランスファーサービス。
以前は旅行代理店を通さないと事前に予約するのが難しかったのですが、昨今では色々なオンラインサービスがあり、こういったプライベートサービスの手配もネットで、事前に、個人で手配ができるようになった時代。
個人旅行であってもこういったサービスを利用するのも簡単になりました。こちらでご紹介するプライベートトランスファーサービスは、事前に信頼できるサプライアーだけを選んで販売しているサイト上での予約なので、安心してご利用いただけますよ。
タクシーよりちょっとだけお高めですが、その差額を支払っても、
- 日本を出発する前から予約・確約ができるので、到着時にどうするか悩む必要なく安心
- 支払いも事前に済ませておくので運転手に現金で支払う必要がない
- 何よりも疲れているときにタクシーの行列に並ばなくて済む
- ぼられる心配は無用
- 予約の手続きが簡単
- 利用の24時間前まで予約が可能
- オンラインクレジットカード決算なので、現金を用意していなくても済む
- ドライバーも時間厳守
- 24時間前までキャンセル無料~!
などたくさんのメリットで十二分にカバーされると思います。
プライベートトランスファーの予約の仕方
アイコンつき画面、かつシンプルな英語で説明がされているので、感覚で数箇所クリック&必要なデーターの入力だけで予約が完了できます。
予約時の注意事項
- 車種は3名乗り/7名乗りと利用者の人数や荷物の数によって選べます。
- 利用人数と車で運べるスーツケースの数は必ずしも一致しません。
- 3名までの車種はスーツケースが3個、7名までのバンはスーツケースが7個と手荷物が7個まで。人数が少なくてもスーツケースの数や荷物が大きい、多い場合は、迷わずにバンにすることをお奨めいたします。
- 深夜・早朝の利用ももちろん可能ですが、その場合は深夜料金が適用されるので数€高くなります。
- ドライバーはスペイン語・英語のドライバーですが、指定は出来ません。
- もしも、帰国時に依頼をされたい場合は、配車時間は最低でも利用フライトの2時間半前を配車時間(予約時間)としましょう。ビルバオ市内からビルバオ空港まではおよそ15分~20分ですが、平日の通勤ラッシュ時間に移動時間が重なる場合は、渋滞にあう可能性も鑑みて、十分な時間を計ってお手配ください。
予約時に把握しておくこと
- 利用人数
- 利用時のスーツケースと運ぶ荷物の数
- 移動先(滞在先ホテルの名前・住所や会議場所の住所など)
- 到着フライトデーター(便名・到着時間・フライト発地)
- メールアドレス
- 連絡先としての携帯番号
- 支払いにご利用になられるクレジットカード
予約を完了(Check-out)したら、Eメールでバウチャーが送られてきますので、利用当日にご持参ください。またビジネス利用の場合で必要あれば請求書もオンライン上で発行してもらえます。万が一当日に予約完了メールを持参するのを忘れても問題はありませんが、送られてくるEメールには、通常配車会社の名前と緊急連絡先が明記されているはずなので、万が一のミスミートに備えてご持参されていることをお奨めします。
プライベート送迎サービスを予約するにはこちらからどうぞ。
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*スペインの扉の1ポイントアドバイス**
ビルバオ空港から市内へ移動する際に時間節約のために有料道路を通るタクシーがほとんどなのですが、分かるまい・・・と乗客を侮って道路の使用料金を高くごまかすいわゆる「ぼったくりタクシーが多い」というコメントをトリップアドバイザーに残している人があります。それも読み込んでみると1人や2人ではないようです。と言っても3~5€ほど高めにとるというレベルのようですが、もしもそんなタクシーに乗ってしまったら気分はあまりよくないですよね。乗車時の緊張感、言語の壁の不安などを抱えながらタクシーを利用するよりは、どうせ「ぼられた」時と同じような料金を支払うなら、はじめから気持ちよくサービスを提供してくれるプライベート送迎サービスを利用されることを強くお奨めします。ちなみに、マドリードでは、利用者からぼったくりタクシーの被害クレームが絶えなかったことと、タクシー協会側から政府とライセンスのない白タクの数が増えていることに対する抗議が絶えなかったことなどが大きな引き金となり数年前より空港発着タクシー料金が均一になりました。どこの町でもこの政策が定着してくれるとよいのですが。
今日も最後まで読んでいただき有難うございました。
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